こんにちは。
数えてみると、転職前の会社も含めるとこれまで直属の上司だけでも18人と一緒に働いてきました。
転職前も今の会社も人の入れ替わりが多いのですが、振り返ってみて、何人かパワハラ気質の人がいました。
そして、パワハラをする人には共通的な特徴がありました。
ひどいパワハラ被害が長引くと、
気分が沈みどん底に突き落とされたような状態になります。
自分自身のこれまでの仕事経験や
周りの社員の被害も振り返り、
パワハラ上司の特徴と対策について考えてみました。
職場で辛い思いをされている人に少しでも参考になればと思います。
この記事はこんな人向けです(Before)
- パワーハラスメントに苦しんでいる
- 上司は自分にだけに厳しいと感じる
この記事を読むと分かること(After)
- パワハラ上司の特徴
- パワハラへの対処策
【この記事を書いた人】
- 仕事:自社サービスの運営に関する取引先との交渉業務やパートナー会社との協業プロジェクトのマネジメントに従事。主に欧米・アジアを対象として海外企業との英語による交渉・打ち合わせ・電子メール対応などの実務を14年間経験。
好きなところから読めます
パワハラの定義
①優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
②業務の適正な範囲を超えて行われること
③身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること
パワハラ行為 ①~③を満たすと考えられる例 身体的な攻撃 上司が部下に対して、殴打、足蹴りをする 精神的な攻撃 上司が部下に対して、人格を否定するような発言をする 人間関係からの切り離し 自身の意に沿わない社員に対して、仕事を外し、長期間にわたり、別室に隔離したり、自宅研修させたりする 過大な要求 上司が部下に対して、長期間にわたる、肉体的苦痛を伴う過酷な環境下での勤務に直接関係のない作業を命ずる 過小な要求 上司が管理職である部下を退職させるため、誰でも遂行可能な受付業務を行わせる 個の侵害 思想・信条を理由とし、集団で同僚1人に対して、職場内外で継続的に監視したり、他の従業員に接触しないよう働きかけたり、私物の写真撮影をしたりする
この中でも、特に「精神的な攻撃」について
思うところを書きます。
実態として一番多いと思うし、グレーのまま
片付けられてしまうこともあるからです。
パワーハラスメントに苦しむと、
「自分が悪いのかな。。。」
「自分にも足りないところがあるの
だから仕方ない。。。」
「この試練に耐え抜けば成長できるはず。」
責任感が強かったり粘り強い人ほど
必死に耐え、プラス思考に変えようと
努力してしまうと思います。
でも、そもそも論として
しっかりと意識しなければならないことは、
「パワハラ上司が120%悪いです。」
怒鳴る、
罵声をあびせる、
人格否定する、
無視する、
仕事を与えない、
いずれも疑いのない人権侵害であり違反行為です。
パワハラは100%ルール違反です。
自分の優位な立場を利用し、過度な精神的
負担を弱い立場の相手に長期間強いているんですから。
ちゃんとしたリーダならチームメンバを大切にできるはずですよね。
パワハラ上司はそんなことよりも
自分の私欲や成果を優先したがり、以下のような特徴があると感じています。
みなさんの周りのいるパワハラ上司にも
あてはまる特徴があるかを考えながら読んでみていただければと思います。
パワハラ上司の特徴5つ
僕の周りにいたパワハラ上司の共通点です。
程度の違いこそあれ、パワハラ上司は皆、
同じの特徴を持っていました。
結局、パワハラ上司は頭がカタいのだと思います。
部下のちょっとした気に入らない言動や
態度を一事が万事のように扱っていました。
威厳が異常に強いので自分の言動を顧みて
部下に謝るなんてまずできなかったですしね。
特徴①: プライドが高く威厳を保ちたがる
パワハラ上司は、山のようにプライドが高く、
自分の威厳を常に保ちたがっていました。
- 自分を立てない部下
- 気を遣わない部下
- 気が利かない部下
- 反論する部下
問題上司はこういう部下を異常に嫌っていました。
厳しく相手にあたり、指導の範囲を越えてしまいます。
特徴②: 仕事は自分のやり方で進めないと気が済まない
パワハラ上司は、
一見、仕事ができるように見えるタイプが多かったです。
仕事ができる人の特徴の一つに
「状況判断力がありどんどん仕事を
自分で進める」というのがあると思います。
でも、これって結構危険でパワハラと紙一重だと思いませんか?
パワハラ上司は、部下の説明や報告を
聞くとしても、最初から自分のやり方に固執しています。
なので、考えが違っていたり、
少しでも気に入らない部分があると、
怒鳴りだしたり叱責を始めてしまいます。
「自分の考えはいつも完璧で正しい」と
思い込んでいるので、自分の考えとの違いを
寛容に受け入れることができないのだと思います。
特徴③: 気が短く結論を急ぐので傾聴姿勢は皆無
パワハラするぐらいの人なので部下相手には
とにかく我慢ができなかったようです。
部下からの説明が回りくどいと感じたり、
要領を得ていないと判断するとすぐに怒りだします。
気が短くせっかちで結論を急ぐので
部下の話をゆっくり聞いたり、
うなずいて共感したりすることができません。
そんな状況で立場の弱い部下が落ち着いて
ちゃんと話をできるわけがありませんよね。
理不尽です。
こんな光景も目にしたことがあります。
WEBデザインのラフなレイアウト案の
パワポ作成をパワハラ上司が
部下に頼んだ際、イメージが合わないことに
腹を立て散々文句を言っているのです。
そもそも、
パワポのようなデザインを含む資料の作成は、
事前に依頼する段階で完成後のイメージを
完璧に合わせることなんてまず無理ですよね。
最初に資料作成した人がゼロから60%ぐらいの
完成度にしてくれたものを、打ち合わせで
協力しながら80%~100%ぐらいまで完成度を仕上げていくものです。
特徴④: 一部の人だけにきついあたりを続ける
①にも関連する内容です。
自分の威厳を誇示し保ちたいがために、
一部の部下をターゲットに定めてきついあたりを続けます。
自分の気に入らない部下を
「あいつはダメだ」
と勝手に決めつけてしまいます。
そして、
「俺に歯向かうとこんな目に合うんだぞ」
とターゲット以外の周りの部下にもそんな無言のメッセージを送っていました。
リモートワークの状態では、
自分から部下に連絡することをせず、
完全に無視されたような状態に陥ります。
にもかかわらず、「報連相が少ない」など非難してきます。
特徴⑤:「俺はもっと厳しい指導を受けた」が口癖
もし、パワハラ上司が問題言動を追及されたら
言い訳する内容のひとつです。
「昔の上司はもっと厳しかった」
「それに耐えて自分は成長できた」
本人以外は誰も共感できない偏り歪んだ
"美学"や"武勇伝"を持っています。
裏返すと、本当は人には言えないような
強いコンプレックスになっていたのかもしれません。
パワハラをやめさせる・パワハラ上司から逃げる対策
上に上げたような特徴を持つパワハラ上司への
対処にはエネルギーが必要です。
自力で対策を打つ場合、以下の4パターンの
いずれかをめざすことになりますよね。
- 上司・部下の関係のままパワハラが治まる
- 上司が異動する
- 自分が異動する
- 自分が退職する
まず、パワハラの程度にもよりますが、
長く続いている状態の場合、上司との
直談判はおススメしません。
もともと弱い立場にある被害者が、
強い立場でかつ加害者としての反省意識のない上司を相手に、二人だけの関係から状況を好転させるのはまず不可能だと思います。
見晴らしのいい戦場で機関銃を持って
こちらに気づいている距離の離れた相手に
槍一本だけで突っ込んでいくようなものじゃないかと。
そうはいっても、
長い間パワハラに我慢している状態は
心身にとってよくないので以下のいずれかの対策を検討してみる必要があります。
対策①:信頼できる他の上司に相談する
これは迷わず早めに行うべきと思います。
信頼できる他の人なら相談することで
良いアドバイスをもらえるかもしれません。
でも、もし仮に相談した相手が
真に受け止めてくれずに揉み消したり
関わりたくないような態度をとるなら
さっさと見切りをつけて次の対策に移りましょう。
対策②:社内・社外の申告窓口へ相談する
信頼できる上司に相談しても状況に改善がないなら申告窓口へ相談します。
その際は、必ず証跡を確保しておきましょう!
罵声や叱責をスマホで録音しておきます。
また、パワハラに該当する行為をされた日と
内容のメモを記録しておきます。
社内の申告窓口は社員から相談を受けたら、
①申告者本人
②まわりの社員・職員
③パワハラ上司
の少なくとも3者にヒアリングをするはずです。
このときパワハラ上司は「指導の一環」など、
自分を正当化するために巧みに言い逃れをしてくるはずですね。
また、状況によっては「②まわりの社員」が、
事実を知っていたとしても、パワハラ上司
との今後の関係を恐れて事実をオブラードに
包んだり、すべての知っていることを正直に
言わない可能性だってあります。
そんな状況に備えるためにも、
証跡を残しておくことが重要です。
証跡があれば、パワハラの事実が
第三者からみても明白のため解決が早まるはずです。
対策③:しばらく休む
自分の精神状態やメンタルの回復が
とにかく最優先事項です。
もし、毎日踏ん張って休むことなく
過ごして、辛い状態がひどいようなら
無理せずしばらく休めばいいと思います。
また、いずれ申告窓口に申告をせざるを
得ない状況になったときにも休んでおくことは、意味があります。
というのも、いざ申告しても
会社や職場の申告窓口が頼りない対応を
する可能性もゼロではありません。
ヒアリング結果のまとめが、
「そこまで深刻な状況ではなかった」
と予想していない結果に片付けられていたら
たまったもんじゃないですよね。
社員が休むと「うつ病になりかけている」と
周りが感じ取るため深刻度が第三者にも伝わりやすくなります。
それによりパワハラ上司が「やばい」と
多少反省してくれるかもしれません。
また、何よりも辛い気持ちのリフレッシュや
戦うエネルギーの充電になりますね。
ただ、休んでいる間にお酒を飲みすぎないように気をつけましょう。
お酒を飲んでいる最中は、
確かにストレス解消になりつらい気持ちや
暗い気分をなだめてくれますが、飲み続けると長期的には気分の安定を阻害します。
僕自身昨年お酒をやめた体験から感じたことですが、お酒を断てば気分が安定してきます。
対策④:退職する(逃げる)
過去は切り捨て、新たな未来に
エネルギーを向ける選択です。
小さい会社の場合、
パワハラ上司または自分が異動の結果に
なったとしても同じビル・フロアに
引き続き一緒にいることになるのなら
根本的な解決にはならない場合があります。
そういうときは早々に見切りをつけて
退職するのも自分を大切にする選択です。
環境を自ら変えたら、
「とても幸せな自分を見つけられた」
そんなケースは山ほどあります。
対策⑤: ひとまず転職活動をする
「本当に耐えられなくなったら別の会社に行けばよい」
そう思える状態にしておくことで、
パワハラによる自分の精神的な負担の
軽減につながります。
気持ちに余裕が生まれたら、
もっと客観的にパワハラの状態を認識
できるようになり、より冷静な対処につなげることもできます。
まとめ:「ただ耐える」は心と体に毒
パワハラは不法行為であり、
いつまでも自分だけで我慢し続けると
自分自身の体に異変が生じたり、精神的にボロボロになってしまいます。
そして、将来的に自分も同じことを立場の弱い相手にしてしまう危険性が次第に高くなっていきます。
「自分は絶対にあんなひどいことはしない」
と今は思っていも、将来、態度の悪い部下に対して
「自分はもっと我慢して耐えたのに。。。」
という考えがいつかは頭をよぎり、いつのまにか同じことを弱い立場の相手にしてしまう可能性が高くなります。
そうなったときに自分の過去に理解を示し、分かってくれる人なんて多分いないです。
怖いですよね。
なので、そういう状態に身を置かなくてすむように今のうちに対処しておきましょう。
この記事に貼ったリンクからでも
退職代行サービスや転職サイトへの登録などの
外部の助けを得られますが広告リンクになってます。
「なんかクリックは気が向かないな」
「いきなり転職はまだできないな」
などと感じる場合、ググってひとまずそういうサイトに目を通してみるだけでもいいと思います。
そして、
パワハラ上司からさっさと逃げたり、
パワハラをやめさせるアクションをとるなど、自分が被害者にも将来の加害者にもならないようにするための行動につなげていきましょう。
自分を守れるのは自分だけです。
最後まで読んでくださり
ありがとうございました。
少しでも参考になればうれしいです。
参考記事・動画
「ヤバい職場なら今すぐ転職するか辞めて」と言うと、「転職する余裕ない」「辞めたら生活できない」「家族がいるから無理」と返ってくる事が多い。わかるけど、健康を失えば転職や生活どころの騒ぎじゃないし、あなたが健康を失ったら一番悲しむのも苦労するのもあなたが守りたいその大切な家族だよ。
— Testosterone (@badassceo) March 10, 2021
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