時や条件を表す副詞節
- もし~であれば、~します。(条件)
- ~するときは、~します。(時)
英文法ルール:未来のことであっても副詞節はwillをつけずに現在形にする。
この英文法ルールをスッキリ理解するために、その理由をまとめて例文で理解できるようにしました。
ただ、関連する英文法ルールもあわせて頭にいれておかないと混乱しがちです。
それらも注意点として後半に整理しました。
なぜ? ⇒ 条件節も主節も未来形とすると冗長(余計)だから
時や条件を表す副詞節が現在形の理由
主節が未来形であれば、条件節を未来形にしなくても未来のこととわかる。
だから主節も条件節も未来形にするのは”冗長”(余計)なこと
この発想からルールが定められています。
ここで、登場する言葉の定義をおさらいします。
用語の定義
- 副詞:動詞・形容詞・副詞を修飾することば
- 節:主語+動詞が含まれ2語以上で品詞のような働きをするもの
- 条件節:意味的に条件となる節
- 主節:意味的にメインとなる節
時や条件をあらわす副詞節は主節と関係が密接です。
意味的に条件節は主節の一部となっているといってもいいぐらいですよね。
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という発想がこのルールの背景です。
例文で確認しましょう。
When the boss comes to the room, we will start the meeting.
(ボスが部屋にきたらミーティングを始めます)
条件を表す節(ボスが部屋に来たら)は現在形です。
When the boss will come to the room, we will start the meeting.
としてしまうと文法的に誤りです。

時・条件の副詞節は現在形
語順をかえても同じです。条件節の時制は現在形にしなければなりません。
正:We will start the meeting when the boss comes to the room.
誤:We will start the meeting when the boss will come to the room.
ちなみに、whenは接続詞と呼ばれます。
接続詞とは節と節をつなぐ(接続する)言葉です。
時や条件を表す副詞節に使われる接続詞
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時条件を表す副詞節の接続詞一覧
- when
- if
- once
- before
- after
- till(until)
- as soon as
- unless
- in case
いずれも条件の副詞節で意味的に主節と密接に関係してるので、片方(主節)だけを未来形にすればよい文法構造です。
例文とともに確認しましょう。
when(~のとき)
when(~のとき)
正:I will work from home when it snows tomorrow.
(明日雪がふれば家から仕事をします)
誤:I will work from home when it will snow tomorrow.
if(もし)
if(もし)
正:I will restart my PC if the screen freezes.
(もしスクリーンが固まったらPCを再起動します)
誤:I will restart my PC if the screen will freeze.
once(いったん~すると)
once(いったん~sると)
正:You will have wonderful life once you pass the examination.
(いったん試験に合格するとすばらしい生活となるでしょう)
誤:You will have wonderful life once you will pass the examination.
before(~の前に)
before(~の前に)
正:I will go home before my boss calls me.
(ボスから電話がかかってくる前に帰宅するつもりです)
誤:I will go home before my boss will call me.
after(~の後で)
after(~の後で)
正:I will think about the next action after she finishes the remaining tasks.
(彼女が残りの仕事を終えた後にネクストアクションを考えます)
誤:I will think about the next action after she will finish the remaining tasks.
till・until(~するまで)
till・until(~するまで)
正:I will stay in my room until the product is delivered.
(製品が届くまで部屋にいます)
誤:I will stay in my room until the product will be delivered.
unless(~しない限り)
unless(~しない限り)
正:We will not be able to move on to the next process unless the product is delivered.
(製品が届かない限り私たちは次の工程に進めません)
誤:We will not be able to move on to the next process unless the product will be delivered.
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in case (~の場合)
in case(~の場合)
正:Let me know in case the client call us.
(クライアントから電話があったら教えてください)
誤:Let me know in case the client will call us.
as soon as (~するとすぐに)
as soon as(~するとすぐに)
正:I will go to the gym as soo as the product is delivered.
(荷物が届き次第ジムにいきます)
誤:I will go to the gym as soo as the product will be delivered.
注意1:条件を表す副詞節であっても意思や意向は未来形
『未来の時や条件を表す副詞節はすべて必ず現在形にする』というわけではありません。
例外的に未来形にすることがあります。
それは、条件節の主語の意思や意向を表したい場合です。
正:If she will help me, I will be able to finish this job by 3:00PM
(彼女が手伝ってくれれば(手伝う意思が彼女にあれば)、この仕事を3時までに終わらせることができるでしょう。)
「彼女が手伝う意向をもってくれていたら」という感じで、意思を表すwillが使われます。
この英文を、条件の副詞節として以下のようにしても問題はありません。
正:If she helps me, I will be able to finish this job by 3:00PM.
(彼女が手伝ってくれれば、この仕事を3時までに終わらせることができるでしょう。)
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注意2:理由・譲歩・目的を表す副詞節は未来形
副詞節には時や条件を表すもの以外もあります。
原因・逆説・譲歩・目的などです。
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理由は、時や条件をあらわす副詞節と違い、主節と副詞節の関係が”密接とは言えないから”と捉えれば呑み込めます。
この点もあわせて確認しておきましょう。
これも例文でみたほうがわかりやすいです。
理由・逆説・譲歩・目的の接続詞
- because
- since
- as
- although(though)
- so that
because(理由・原因)
because(~なので)
正:Because my boss will take a day off tomorrow, I will be able to spend relax time.
(明日はボスが休みなのでリラックスして過ごせる予定です)

理由の副詞節は未来形
since (理由・原因)
since(~なので)
正:As you know, since my boss will take a day off tomorrow, I will be able to spend relax time.
(知っての通り、明日はボスが休みなのでリラックスして過ごせる予定です)
as (理由・原因)
as(~なので)
正:As my boss will take a day off tomorrow, I will be able to spend relax time.
(明日はボスが休みなのでリラックスして過ごせる予定です)
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えっ!because、since、asにはそんな違いがあったの?
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although・though(譲歩)
althoug・though(~にもかかわらず)
正:Althoug my boss will take a day off tomorrow, I will not be able to spend relax time.
(明日はボスが休みにもかかわらz、リラックスして過ごせない予定です)
正:He will join the important meeting next week though he will quit the job soon.
(彼はそのうち仕事をやめるにもかかわらず来週の重要ミーティングに参加する予定だ)
so that (目的)
so that(~できるよう)
正:I will study English hard so that I will be able to make a presentation in London.
(ロンドンでプレゼンテーションができるよう英語を一生懸命勉強するつもりです)
注意3:時・条件・場所などの名詞節は未来形
未来の意味のifやwhenを含む名詞節は未来形にします。
if(~かどうか)
正:I will check if she will come or not.
(彼女がくるかどうかはわかりません)
誤:I will check if she comes or not.
この英文は"if she will come or not"がcheckの目的語となっています。
つまり、文型はS+V+O(目的語)の形です。
目的語となる節は名詞節と呼ばれ、未来のことであればwillをつけて未来形にします。
when(いつ~か)
正:I will check when she will come.
(彼女がいつくるのかを確認します)
誤:I will check when she comes.
この英文もwhen以下はcheckの目的語となっています。
what/where/howなどの名詞節も同様に未来のことであれば未来形にします。
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まとめ:時や条件を表す副詞節と関連文法ルール一覧表
主節と副詞節からなる未来の内容の英文の文法ルールを整理すると以下のようになります。
英文法ルール
- 時や条件を表す副詞節は主節と意味的に密接なため主節だけが未来形でよい
- 理由・原因・情報・目的を表す副詞節は主節と意味的に密接ではないため主節も副詞節も未来形とする
副詞節(未来の内容) | 主節 | 副詞節 |
時 | 未来形 | 現在形 |
条件 | 未来形 | 現在形※ |
理由・原因 | 未来形 | 未来形 |
譲歩 | 未来形 | 未来形 |
目的 | 未来形 | 未来形 |
※副詞節の主語の意向や意思を表す場合は未来形