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英語実務ノウハウ

【英語実務者の現場感覚】できる社員は仕事英語で受動態を使わない

 

英語の受動態は仕事では使いすぎないほう良いです!

 

いきなりすみません。(汗)

 

仕事でいつも受け身な人って周りからあまり評価されないことが多いですよね。

 

仕事で英語の受動態表現を使い過ぎると、

 

「その仕事は誰の責任なのか」、「誰がその仕事をやるのか」を意図せず曖昧にしていることがあります。

 

危険ですね。

 

この記事では、

英語の受動態を普通に使ってOKな場合

仕事で受動態の英文を使いすぎるとダメな理由

 

についてまとめています。

 

この記事はこんな人向けです

  • 英語の受動態が本来使われるルールについて知りたい
  • 英語の能動態と受動態のニュアンスの違いを把握したい

 

英語の受動態を普通に使ってOKな場合

 

ここでは、英語の受動態の文法的な解説はしていません。

 

あらかじめすみません。

 

英語の受動態を使うのは以下の3つに留めておくよう日頃から意識しておくとよいです。

 

ココがポイント

英文の動作主が

    1. 誰なのか分からない
    2. 逆に言わなくても明らかである
    3. わざとぼかす

 

例文で解説します。

 

1.動作主が誰なのか分からない

 

例文1


My wallet was stolen in the street. Oh my god!

盗んだ犯人が特定できていない状況であればごく自然な表現ですね。

 

ちなみに、これを能動態で書くと

 


Someone stole my wallet in the street. Oh my god!

 

となります。別にそこまで違和感ある文章ではありませんね。

 

こうして比較すると能動態の方がちょっと怒りがストレートに出る印象がありますね。

 

例文2


My grandfather was killed in the war.

 戦争で亡くなった場合、誰に殺されたか分からないため受動態が適切です。

 

2.逆に言わなくても明らかである

 

例文1


He was promoted to an executive position.

 

昇格を決めるのは社長や上位の役職者に限られています。

 

わざわざbyをつけて明示しなくても分かるので受動態表現が自然です。

 

これを能動態になおすと、

 


CEO promoted him to an executive position.

 

となりますね。「わざわざCEOって言わなくてもいいんじゃない?」ていう感覚ありますよね。

 

例文2


English is spoken in this country.

 

英語を話す人はその国の国民ってあたりまえすぎですよね。

 

だから受動態でいいんです。

 


The people speak English in this country.

 

能動態にすると、あたりまえのことをわざわざ言葉にしている感じがありますね。

 

3. わざとぼかす

 

意図して動作主をぼかすために受動態を使うのはOKです。

 

たとえば、何かのタスクを誰がやるのか決まっていない場合などです。

 

例文1


The presentation will be made by someone in this group.

 

顧客に対してプレゼンテーションを行うことが決まったとします。

 

でもまだ詳細はこれからです。

 

”誰が準備するのか”、”誰が当日プレゼンテーションをするのか”などは決まっていないとします。

 

そういうときは、このように受動態で意図的にぼかす表現が便利です。

 

以下の説明でもう少し述べます。

 

仕事で受動態の英文を使いすぎるとダメな理由

 

受動態の英文を使いすぎると良くない理由は、

ココがポイント

「その仕事は誰がやるのか」、「誰の責任なのか」を曖昧にしてしまう危険があるからです。

 

仕事のシーンを例に能動態と受動態の文章を比較して説明します。

 

仕事では、ひとつひとつのタスクを誰が担当するのかが明確になっていたほうがはかどります。

 

特にチームで仕事をする場合、分担を明確に知らせることが大切ですね。

 

以下の例文をみてください。

 

状況:同じ会社のチーム内の毎朝の定期ミーティングで各メンバが自己のタスクを報告しているシーン

メンバの発言

「10/20までに提案書の案を作成する」

The draft proposal document will be prepared by Oct. 20.
I will prepare the draft proposal document by Oct. 20.

 

上記の二つの文、意味はほぼ同じです。

 

でも意気込みにニュアンスの違いを感じませんか?

 

「自分がやります」と意思表示が明確なのは、2番目の文章ですね。

 

主語に"私"を使っているからです。

 

ところが一つ目の受動態の英文は「誰がやるのか」不明です。

 

「自分がやることに疑問を抱いている」、

 

または「誰がその仕事をやるのか分からない」ことを感じさせる言い方です。

 

別の例を挙げます。

 

状況:顧客との打ち合わせで見積額を5%低減できるかどうか検討してほしい旨、顧客から要望された営業担当者の回答

顧客担当者

Would it be possible to mark down 5% from the proposed price ?

営業担当者の回答

That will be considered by my boss.
I will definitely talk with my boss on that.

 

この例文で顧客担当者が、自分の要望をしっかりと検討してくれそうな印象を持てるのは後者の営業担当者の回答です。

 

なぜなら、自分が責任をもって検討を進めることを”I” を主語に使って示しているからです。

 

一つ目の文章は、顧客の要望を理解はしていますが、「それは上司が決める事で自分には権限はありません」と交わしています。

 

顧客に見切りをつけ受注できなくても構わないのであれば、状況にマッチした表現です。

 

けれど、もしそういう意図はなく受注を獲得するつもりであれば、前者の返答は避けるべきです。

 

やる気があまりない印象を顧客に与えてしまいます。

 

まとめ:受動態利用を限定しよう

 

仕事において受動態を使ってもOKなのは以下のようなケースです。

 

【誰がその仕事をやるのか決まっていない場合】

 

この注意点は議事録の書き方にもあてはまります。

 

打ち合わせを受けて、Next Actionを整理する際は誰の仕事なのかを明確にすることが大事です。

 

受動態ではなく能動態の文章で書くようにしましょう。

 

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