英語で仕事をするときもクッション言葉が使えると便利です。
誘いや相手からの提案を丁寧に断るときの表現をまとめました。
アメリカ人を中心として、外国人はお互いの自己の尊重の精神がしっかりしています。
このため、依頼や誘いを断ること自体は、相手が日本人よりも僕はやりやすいように感じています。
早速、一つ一つ見ていきましょう。
この記事を読むと分かること(After)
- 依頼や誘いを丁寧に断るときに使う英語のクッション言葉や定型表現
依頼や誘いを丁寧に断るクッション言葉10選
クッション言葉には、共通するパターンがありますね。
相手への感謝や気遣う言葉 + but + 丁寧に断る理由・内容
です。
①~⑨までは、このパターンにあてはまります。
① I am really sorry but ~
「本当に申し訳ございませんが」と前置きする表現です。
「ごめんなさい」の意味にあたる"sorry"が早めに出てくるため、相手に心の準備をさせてから理由を伝えられます。
日本人の謝る文化と合致するためか、一番よく使う表現です。
副詞のreallyは、代わりにdeeplyを使っても良いですね。
例文
Would you like to go to the Jack's farewell party with me ?
(よろしければ私と一緒にJackのお別れ会に行きませんか?)
I am really sorry but I have another schedule on that day.
(本当に申し訳ございませんが、その日は別の予定があります)
② I am afraid but ~
I am sorry butと同じく、afraidが早く出てくる表現のため、相手に心の準備をさせやすい表現です。
例文
Would you please take that job for me ?
(私の代わりにその仕事をしていただけませんか?)
I am afraid but I have plenty of on going job myself.
(申し訳ないのですが、私は進行中の仕事を多く抱えているのです。)
③ I wish I could, but ~
「本当はぜひともそうしたいのだけれども」と相手をつきはなすことなく柔らかく丁寧に断ることができます。
例文
Would you please take that job for me ?
(私の代わりにその仕事をしていただけませんか?)
I wish I could, but I have plenty of on going job myself.
(本当はそうしたいのですが、私は進行中の仕事を多く抱えているのです。)
④ I would love to do it but ~
「ぜひともそうしたいのですが」と伝えてから、butをつけて相手の意にそぐえない理由を続けます。
”I would love to.”だけで終わると、「ぜひともやらせてください」と肯定の返事になります。
このため、せっかちな相手にはこの表現を使わないようにしています。
"I would love...."が聞こえたあたりで相手の表情がうれしい反応に変わり始めてしまいます。。。(苦笑)
例文
Would you like to join the dinner with us tonight ?
(今夜一緒にディナーに参加しますか?)
I would love to do but I have another appointment tonight. Maybe next time.
(ぜひともそうしたいのですが、今夜は別の約束があるのです。また今度ね。)
ワンポイント
maybe, perhaps, probablyの違い
いずれも日本語に訳すと「たぶん」ですが、可能性に違いがあります。
maybe, perhaps:20%~30%程度の確率です。可能性がないほうに近い意味です。
probably:80%程度の確率です。かなりの高い確率で起きることに使います。
"Maybe next time."は、社交辞令的な表現で「また今度ね」と言いながら行く気はないに等しい感じです。
⑤ I really appreciate your thought but ~
「あなたのお気持ちはありがたいのですが」と相手の好意には感謝の意を述べた後に丁寧に断ることができます。
例文
As a token of my apology, please take this.
(お詫びのしるしとして、これをお受け取り下さい)
I really appreciate your thought but my company policy does not allow me to accept any gifts.
(お気持ちは大変ありがたいのですが、会社の方針で頂き物は受け取れないのです)
As a token of (~のしるしとして)も覚えておくと便利です。
お土産を相手に渡すときなどに使える表現です。
As a token of my gratitude, this is a Japanese traditional souvenir.
(感謝の気持ちのしるしとして、日本の伝統的なお土産をお受け取り下さい)
Appreciateの使い方について、こちらの記事で詳しくまとめています
-
英単語『appreciate』を徹底的に調べてみた。5つの意味と使い方・イメージ
"appreciate(アプリシエイト)"は、日常会話やビジネスで頻出する英単語ですよね。 感謝と依頼の意味でよく使います。 "We would appreciate ~"は、決まり文句ですよね。 こ ...
⑥ It is very kind/considerate of you but
相手の親切な行為や思慮深さに感謝の意を述べた後に丁寧に断る枕詞です。
例文
I brought your drinks. Here they are!
(あなたの飲み物を持ってきました。どうぞ!)
It is very considerate of you but I do not drink alcohol.
(親切にありがとうございます。けれどお酒は飲めないのです)
相手に備わる性格などを伝えるときに前置詞は"of"です。
前置詞"of"には『所有・所属する・本来』などの意味があります。
⑦ I am very interested in your offer but~
「あなたの申し出にはとても興味はあるのですが」と相手に寄り添ってから断る表現です。
例文
May we request the next meeting to discuss the proposal with more details ?
(ご提案の詳細を議論するために次回のミーティングを依頼させていただいてもよろしいでしょうか)
We are very interested in your offer but we have just formally decided to make a contract to another vendor.
(あなたの申し出にとても興味はあるのですが、別のベンダーと契約することを正式に決めたところです)
"offer"の代わりに"presentation"など状況にあった英単語を使います。
⑧ It is my favorite but ~
「自分のお気に入りだから本当はそうしたいのだけれども」と前置きして断る表現です。
例文
Would you like to go and eat famous delicious steak in a restaurant in downtown ?
(ダウンタウンにあるレストランでおいしくて有名なステーキを一緒に食べに一緒に行きませんか?)
It is my favorite but I make it a rule not to try beef to reduce fat in my body.
(それは好物なのですが、脂肪を減らすためにビーフを控えることにしています)
⑨ That sounds like so much fun but ~
「それはとても楽しそうですけど」と相手に寄り添ってから断る表現です。
例文
Why don't we go to watch a new comedy movie released last week ?
(先週公開されたコメディ映画を一緒に見に行きませんか?)
That sounds like so much fun but I do not feel well today.
(それはとても面白そうですが今日は体調がすぐれないのです)
⑩ Unfortunately, it is terrible timing because~
「残念ですが、~があるのでタイミングが悪いです。」と断る表現です。
Unfortunatelyが最初に出るので、相手にすぐに期待とは反対の返答があることを伝えられます。
例文
Would you like to join the dinner with us tonight ?
(今夜一緒にディナーに参加しますか?)
Unfortunately, it is terrible timing because my kid has fever and I have to go home and take care of him.
(残念ですが、タイミングが非常に悪いです。子どもが熱を出していて家に帰って面倒をみなければなりません)
気をつけたい表現: Maybe next time.
依頼や誘いを丁寧に断った後に、"Maybe next time."
も定型表現でよく出てきます。
けれど、仕事で使うときは、上から目線に相手に感じられ、失礼に値する場合があるので気をつけましょう。
そもそも、Maybeは30%ぐらいの確率なので、断ったあげくに「次回ね」と付け加えても、あわせて「確率は低いけどね」と釘を刺すようなものです。
言われた相手は「脈ないな」、「気をつかって誘ってやったのに・・・」と感じてもおかしくないので、注意が必要です。
まとめ:ぶっきらぼうな印象を相手に与えない定型表現を覚える
これらの丁寧な定型表現は会話やメールの両方で使えると思います。
相手の好意に配慮しつつうまく依頼や誘いを断り、英語のコミュニケーション力をレベルアップさせるように日々取り組んでいます。
英語学習ブログの人気サイト
HOMEへ戻る