先日、英語で転職面接を受けました。
転職サイトに以前から登録しており、時々スカウトメールが届いていました。
魅力を感じる会社から直接スカウトメールが届いたため「面白そうだな」と感じて受けてみることにしたのです。
結果は、うまくいかず残念でしたが、良い経験になったと思います。
自身の経験が、今後英語での転職面接を受けられる方の参考になればと思い体験レビューをレポートします。
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【体験レビュー】外資系企業の英語転職面接の流れ
英語面接を受けた外資系企業
- 応募会社:外資系サービス業(日本拠点30名程度の会社)
- 面接時期:2022年2月
- 面接相手:アメリカ人1名、日本人1名
- 面接形態:TEAMSを利用した遠隔面接(カメラ映像有)
- 面接時間:1時間
スカウトメールを受けた直後に人事担当者と30分のカジュアルトークを終えていました。
面白そうな会社と感じたので英文レジュメを提出して応募した結果、日程調整して面接となったのです。
① 開始5分前にTEAMS接続
緊張感の中、面接開始時間の5分前にTEAMS接続しました。
最初は、TEAMSアプリを入れたスマホから接続しようとしたのですが、接続中のグルグル状態が続きうまくつながらず。。。💦
ちょっと焦りましたが、急いでPCからつなぎなおしました。
メモをPCで取るために立ち上げて準備していたので、PCからのTEAMS接続に時間はかからなかったです。
そして、結果的にPCで面接を受けて正解でした。
冒頭に相手側から募集ポストや会社概要についてスライド資料を共有して説明されたからです。
スマホよりPCのほうが画面が大きいので資料は見やすいですよね。
なお、カメラで映像を映すことは想定していたので、ビジネスカジュアルの服装で臨みました。
ちなみに、相手側のドレスコードは二人ともビジネスシャツのみで、一人は自宅から、もう一人は東京のオフィスから開始時間より少し遅れてつながりました。
② 短めにお互いの自己紹介(3分)
TEAMSが繋がった後はカンタンに日本語でお互い自己紹介をしました。
短めに双方が名前とひとこと挨拶。
相手側のアメリカ人の画像の背景が、フェイクのおしゃれなオフィス画像だったので、そのことについてアイスブレーク的な会話も少し行いました。
その後、日本人の方が、
と確認されました。
面接の日程調整の際、面接官1名はアメリカ人と知らされていたので想定はしていました。
③ 募集会社や募集ポストの説明を受ける(10分)
まず、日本人の面接官から募集会社や募集ポストの概要を日本語で説明を受けました。
- 会社概要(売上、社員数、世界拠点)
- 募集ポストの内容と役割
などについて、TEAMSで資料共有されながら10分程度の説明です。
募集概要までのところで何か質問があるかを聞かれましたが、質問は面接の最後にする旨伝え、いよいよ面接本番です。
④ 職務経歴書の説明を求められ質疑応答(40分)
面接は、先に提出しておいた英文レジュメに沿って、まず最初に職務経歴をカンタンに英語で説明するように求められました。
質疑応答で詳細を聞いてもらった方が答えやすいと感じていたので、1~2分で卒業大学名と学部、これまで2社で働いた経歴サマリーをカンタンに英語で伝えました。
その後は、募集ポストに関連する以下のような質問が30分以上続いたように思います。
具体的な質問を書くと応募ポストや会社まで分かってしまいそうなので、少しふわっとさせるとこんな感じの質問が中心でした。
- 経験プロジェクトのクライアントの状況
- ビジネス案件獲得への貢献方法
- プロジェクトの各工程における具体的な仕事の進め方
- クライアントからの無理な要望に対する対処の仕方
- 募集ポストに関連する取得済み資格に関する知識の深さ
- 海外拠点との連携する場合の苦労や注意点
- 業界用語や製品に関する保有知識の確認
やはり、自分のように約20年の社会人経験がある年齢層の場合、募集ポストに関する経験や知識が最も重要な相手の関心事項と改めて実感しました。
私と同じように英語で転職面接を受ける場合、募集ポストに関連する業務内容、仕事のプロセス、保有資格、獲得スキルなどについてしっかりと棚卸して説明できるよう準備しておいた方がよいです。
⑤ 志望動機や転職理由を聞かれる(5分)
職務経験に関する質疑応答の後、志望動機について聞かれました。
なぜ今の会社をやめて転職したいのかという理由ですね。
その会社は30人程度の小規模な日本拠点のため、
「どうして小規模の会社で働きたいのか?」
に相手の関心があったようです。
事業運営に関する役割や影響範囲が大きいことに魅力を感じる点などを中心に答えました。
また、あわせて30歳で一度転職している経緯や理由も参考に聞かれました。
⑥ 募集ポストに関する質問があるかを聞かれる(5分)
最後に、
と日本人担当者から言われました。
面接前にいくつか用意していた質問は面接でクリアになっていたので特にはなかったのですが、何も質問しないのは良くないと思い、
を質問。
回答は、日本法人の成長イメージや会社をリードする役割のイメージをアメリカ人面接官から説明してもらいました。
⑦ 今後の流れについて説明を受ける(3分)
終了前に、面接の印象をカンタンにコメントされ、
と言われ、お互い時間をとってくれたことにお礼を交わして面接は1時間程度で終わりました。
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転職の英語面接対策と注意点
社会人年数が長ければ経験スキルや知識の深さが最重要
社会人として働き始めて20年。
面接を振り返るに、最重要ポイントは、
募集ポストに関わる経験や知識が深いかどうか
であったと思います。
とにかく、募集ポストに関する経験やスキルを深く確認されます。
これは、募集ポストそのもの次第のところもあると思いますが、応募者の社会人経験年数が長ければ長いほどその傾向が強いと感じます。
なぜなら、基本的な能力だけが優れていればよい募集なら、できるだけ若い人を採用した方が、人件費や将来の伸びしろの面で採用側のメリットも大きいですよね。
キャリアも長くなっている分、30歳のときの転職面接よりその点がはっきりしていたと終わった後に強く実感しました。
イメージでかくと上のスライドのような感じです。
職務経歴書や英文レジュメもこの点を注意して内容厚めに作成したほうが面接に移行する確率を高められると思います。
論理的思考力、プレゼン力などの汎用スキルも土台として必要
上に書いたことの裏返しですが、汎用的なスキルもPRしたものの、相手側にそこまで関心がある様子や印象はありませんでした。
やはり、必要な職務経歴を備えた戦力人材かどうかに一番関心があるからだと思います。
もちろん、論理的思考力やプレゼンテーション力などの汎用スキルも高いほうがよいに越したことはありませんよね。
けれど、十分な職務経歴があって、その土台としての能力であれば”プラスポイントになる”という程度であったと思います。
外資系企業への転職とTOEICスコアの関係はこんな感じ
「外資系企業への転職の場合、TOEICスコアはどの程度重要なのだろう?」
と思いますよね。
自身のこれまでの転職活動経験から見ると以下のように分かれると思います。
転職活動におけるTOEICスコア
- 本当に英語コミュニケーション力が重要な会社 = TOEICスコアは1次面接フィルタリングの参考程度
- 英語コミュニケーション力はそこまで重要ではない会社 = 同じくTOEICスコアは参考程度であるが意外に効く
今回、面接を受けた会社は①に該当します。
日常的にアメリカ人とメールや会議で英語コミュニケーションが必要だからです。
こういう会社の場合、英文レジュメに書くTOEICスコアは1次面接の対象とするかの参考材料となります。
しかし、TOEICスコアの役割は同時にそこまです。それ以上の評価はないと思います。
理由は、今回のように英語で面接を行えば本当の実践英語コミュニケーション力を直接確認できるからです。
反対に、外資系企業とはいえ、本国とのコミュニケーションは英語メール程度にとどまり、日常的には日本語だけで仕事を行う会社もあります。(②)
こういう会社では、職務経歴書に書くTOEICスコアは意外に評価されます。
と、日本人面接官から日本語でTOEICスコアに触れられる程度であったりします。
実践英語力はそこまで重要ではないからですね。
理由は違えど、①も②も”TOEICスコアは参考程度の扱い”という意味では同じですね。
YouTubeなどのJob Interview動画は参考にはなるが”触り"に過ぎない
面接を受ける前に、YouTubeで"Job Interview”で検索しトップに出てくるこの動画の1/5~5/5を何度も視聴しました。
英語面接でよく聞かれる質問や転職面接の注意点をロールプレイで分かりやすく説明してくれる良い動画ですよ。
けれど、あたりまえのことですが、実際の転職面接はこんな軽い回答では決まらないです。
「これぐらい答えられたら採用になるのかな 😎 」
と面接を受ける前まではそう思ってしまったところがあり、冷静さに欠けていたと思います。
今になって思うに、間違ってもそこまで期待しないよう注意したほうがよいです。
自己紹介や職務経歴に関する英語表現やノンバーバルコミュニケーションで気をつけることなど、英語面接の表面的なポイントをチェックするにはとてもよいコンテンツですが。。。
自信をもって回答する
これまでの英語仕事の経験から、欧米人は自分に自信がある人を評価する傾向が強いと思います。
Face to Faceの対面面接のときは特に気をつけましょう。
- がっちりとした握手
- 相手の目をみて堂々と話す
- 笑顔
- 身だしなみ
これらの点も意識して練習しておいたほうがよさそうです。
また、リモート面接で自分の表情をしっかりと見せるために、顔が暗く映らないように気をつけましょう。
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転職の英語面接でよく聞かれる質問例文
上記のYouTubeにも出てきますが、以下のような質問は英語の転職面接の"Common Questions"です。
仕事経験を回答に織り交ぜ、しっかりと準備しておいた方がよいでしょう。
Tell me a little bit about your job history.
(自己紹介をお願いします)
Please explain your job history.
(職務経歴についてカンタンに説明してくださいますか?)
Would you explain about your current job ?
(現在の仕事について教えてください)
Why would you like to work in my company ?
(弊社で働きたい理由を教えてください)
What attracted you most on the post?
(今回の募集のどんなところに魅力を感じました?)
What is your strength ?
(あなたの強みは何ですか?)
Do you need any clarification on the post ?
(募集ポストに関して不明な点はありますか?)
Do you have any questions on the post ?
(募集ポストに関する質問はありますか?)
オンライン英会話で面接練習しておくのもよい
手ごろなオンライン英会話で講師に面接官役になってもらい、英語回答の練習をしておくのもよいと思います。
今回の面接で自分はそれをしなかったのも失敗の一因です。
転職に成功すれば年収も上がるでしょうし、オンライン英会話は安い費用なので利用できるものは積極的に活用して準備した方がよいですよね。
これまでのオンライン英会話の受講経験から、今すぐにでも練習を始められるおススメのサービスを2社ほど。
「英語をうまく話せない」と感じる場合は特に何らかの対策をしておきましょう。
回答時の英語表現のブラッシュアップやリハーサルができます。
ビズメイツ
ビジネス英語に特化したオンライン英会話です。
講師は全員フィリピン人ですが、全員ビジネス経験を保有しています。
Assist Lessonを選べば、転職の面接練習だけでなく自分の実際の仕事のプレゼンや説明の練習などにも丁寧に対応してくれますよ。
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スパトレ英会話
『Job Interview』というレッスンコースがあります。
講師は、ビズメイツと同じくフィリピン人が中心。
学生や主婦なども含まれるので、社会人経験は少なめですが、英語面接の質問に答える練習や英語チェックなどを手軽に行うことができます。
場慣れするための準備として、手軽に練習できるのが魅力です。
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まとめ:自身の可能性は広めておく
自身の今回の失敗経験を振り返ると、英語による転職面接の対策は以下2点に要約されます。
転職の英語面接対策
- 社会人経験が長ければ長いほど、職務経歴の説明が一番重要
- 英語力や基本的な仕事スキルは二の次
準備をしっかり行い、堂々と外国人面接官に挑みましょう。
また、転職サイトに登録しておくと結構スカウトメールはきますよ。
特に転職エージェントからのスカウトメール受領はそこまで難しくないです。
それに比べると、募集企業の採用担当者からの直接スカウトメールは少なめ。
しかし、転職サイトの職務経歴を時々更新しておけば、募集企業が採用活動を活発化させる時期が来ると、転職エージェントと同じように幅広めに応募者にアクセスがあったりしますね。
次のキャリアへの可能性として日常的に登録しておけば、意中の企業の募集情報がでたときにタイミングを逃すことなく転職活動へのスイッチを入れやすいです。
\職務経歴書をブラッシュアップ!/
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【体験記】ロバート・ウォルターズってどうなの?外資系英語転職サイトの活用法
英語を使える仕事を探すためにロバート・ウォルターズ(Robert Walters)に登録して転職活動をしています。 登録から転職活動までの流れや感想を紹介し、おススメの活用法もまとめまし ...
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