この記事では、has something to do withの熟語ひとつを覚えておくだけで使える5つの言い方をまとめました。
「~と関係がある」の英語表現には、いろいろな言い方があります。
その中でも、has something to do with~は、受験英語のみならずビジネス英語や日常会話でもよく使われる頻出熟語です。
この定型英語表現は、somethingのところを"調整"するだけで、関係の程度感に応じて意味の使い分けができるのでとても便利です。
熟語”A has ~ to do with B”(~と関係がある)の5つの英語表現
AとBの関係が強い順に書きます。
① A has much/a lot to do with B (AとBは多いに関係がある)
AとBの関係が強いときに使える表現です。
muchまたはa lotを to do withの前につけることで、「AとBは多いに関係がある」を表現できます。
肯定文
Timing has a lot to do with success.
(タイミングと成功は多いに関係がある)
I think his anger has much to do with the way you speak.
(彼の怒りはあなたの話し方が多いに関係していると思います)
The failure had much to do with the team atmosphere.
(その失敗はチームの雰囲気と多いに関係していた)
疑問文/否定文
Does his resignation have much to do with his long period or tolerance ?
(彼の辞職は長年の我慢と多いに関係があるのですか?)
Yes. I am sure that it has a lot to do with the result.
(はい、その結果と多いに関係があると確信しています)
② A has to do with B (AとBは関係がある)
have/has と to do withの間に何も程度を示す英語が入らない言い方です。
その場合、「AとBは関係がある」の意味になります。
肯定文
That incident has to do with her daily behavior.
(あの事件は彼女の日々のふるまいと関係があります)
Her success has to do with the personality of her coach.
(彼女の成功はコーチのパーソナリティが関係しています)
Such a good score has to do with his endeavor.
(そんな素晴らしい得点は彼の努力が関係しています)
疑問文/否定文
Which factors have to do with their excellent team work?
(彼らのすばらしいチームワークに関係している要因は何ですか?)
It doesn't have to do with the accident at all.
(それは事故とは何の関係もありません)
③ A has something to do with B (AとBは何らかの関係がある)
「AとBに何らかの関係がある」の英語表現です。
一番よく出てきます。
肯定文にはsomethingをつけ、疑問文/否定文にはanythingをつけます。
肯定文
Life expectancy has something to do with the food culture.
(平均寿命は食文化となんらかの関係があります)
The outcome should have something to do with her advice.
(この結果は彼女のアドバイスとなんらかの関係があるはずだ)
The achievement may have something to do with his past experience.
(その成功は彼の過去の経験が関係しているかもしれません)
疑問文/否定文
Does that question have anything to do with the subject of the meeting?
(その質問はミーティングの主題となんらかの関係がありますか?)
No. it doesn't have anything to do with the topic.
(いいえ、そのトピックとは何の関係もありません)
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④ A has little to do with B (AとBはほとんど関係がない)
「AとBにほとんど関係はない」という否定の意味になります。
littleが「ほとんど~ない」の否定を表します。
肯定文
Employees' performance has little to do with their ability. It has to do with coaching.
(社員のパフォーマンスは能力とはほとんど関係がありません。コーチングと関係があります)
It certainly has little to do with the accident.
(それは事故とはほとんど関係がないはずだ)
Age has little to do with one's performance in job.
(仕事において、年齢はパフォーマンスにほとんど関係がありません)
littleが「ほとんど関係がない」を表すため、not(否定)をこの表現で使うのは避けたほうがいいです。
A doesn't have little to do with B.
直訳すると、「AはBとほとんど関係がないわけではない」と分かりにくい英文になってしまいます。
また、ちなみにa littleとすると「少し」の意味なので、"A has a little to do with B" は「AとBは少し関係がある」という意味になりますが、使われる頻度は少なめです。
has little to do withはよく使われるものの、冠詞のaがつくだけで意味が大きく変わってしまうので、聴き取りにくい表現は避けられることが多いためと推測します。
それでも"a little to do with"を使うときは、冠詞のaをいつもよりハッキリ言うことが大事です。
または、”A is related to B a little. ”など、別の「関係がある」の英語表現の後ろにa littleをつける方が相手が理解しやすいです。
⑤ A has nothing to do with B (AとBは関係がない)
この表現は、よく出てきます。
AとBに関係性がないときは、have/hasとto do withの間にnothingを入れるだけで、その意味を伝えることができます。
肯定文
This has nothing to do with you. Just forget it!
(これはあなたには関係ありません。忘れてください!)
What we're discussing now has nothing to do with what we should discuss.
(我々が今議論していることは、議論すべきこととは関係がない)
The failure has nothing to do with the team members. It has much to do with management executives.
(その失敗はチームメンバには関係がありません。経営層に大いに関係があります)
has nothing to do withもhas little to do withと同様に否定の意味であるため、否定形は避けましょう。
A doesn't have nothing to do with B.
あとがき
A have/has XXXXX to do with B.
have/hasとto do withの間に以下の単語を選んで使うだけで、AとBの関係に応じた英語表現ができることを整理しました。
- much/a lot
- (何も入れない)
- something/anything
- little
- nothing
「と関係がある」のその他の英語表現には以下のような言い方もあります。
- A is related to B.
- A has connection with B
- A has a relationship with B
- A is associated with B
- A is linked to B
初めて目にするものがあれば、一度辞書で調べておくとよいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
少しでも参考になればうれしいです。
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