気をつけたい英語文法・語法 英語ミーティングで使う表現

【意思ズレ危険!】推量の度合い・強さで英語助動詞5つを使い分け!

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助動詞の使い分けにより、推量や思いの強さが違うことを表した。記事タイトル入りスライド

 

仕事で外国人と折衝する際は、意思の強さ推量の度合いにより適切な助動詞を使い分けるようにしたいですよね。
助動詞は未来のことに対して使う言葉なので、しっかりとマスターしておくとビジネスの場面などの交渉にも役立ちます。

この記事を読むと分かること(After)

  • 助動詞may, can, should, will, must意思・推量の強さの違い
  • canbe able toの違い
  • shouldhad betterの違い
  • willbe going toの違い
  • musthave toの違い

 

 

ミュー吉
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目次

助動詞は未来における主観的な意思・推量の度合いを表す

英語の助動詞の意思や推量の度合いによる違い(may<can<should<will<must)

時制には過去形、現在形、未来形の3つがありますね。
意思推量の度合いで使い分けることが多いのはこの中で未来形ですね。
そうよ。未来のことは意思・思い・推量のレベルに応じて、助動詞のmay, can, should, will, mustを使い分けるの。
高校の授業で英語の先生から「willは意思を表す」と習ったような記憶があります。willだけが意思を表すと思い込んでいました。
でも、実際は違うの。
will以外の助動詞もちゃんと意思を表します。ただ、意思や気持ちの強さの度合いが違うだけ。
上のイメージ図のとおり意思や思いのレベルが弱い方から順番にならべると以下のようになるのよ。

意思・推量の強さの順番

may < can < should < will < must

助動詞にはmight, could, wouldの過去形もありますよね。
そうね。例文をみながら、過去形の助動詞を含めてそれぞれの助動詞が持つ意思や思いのレベルを見ていきましょう。

 

意思や推量の度合いによる英語助動詞の使い分け

以下のようなシーンを想定して考えてみましょう。

想定シーン

販売会社はクライアントに製品の価格提案を実施。ところがクライアントは提示価格が予算オーバーのため困惑。販売会社に対して値下げの余地を確認したい。

クライアント

Proposal price is the most important for us.

販売会社

なんとしても受注をとりたい・・・

 

may (might):20%以下の意思・推量

クライアント

I am afraid but the proposed price is way over our budget. How flexible is it ?

販売会社

 We may reduce the proposed price. (値下げできるかもしれません

販売会社の”may”を使ったこの返答は、値下げをするつもりがほぼないですね。
mayは20%程度かそれ以下ぐらいの意思・推量のときに使います。
mayの過去形"might"を使ったらどんな意味になるのだろう?
値下げをする意思や思いがmayよりさらに弱くなるんじゃないかな。
そうね。"may"を基準とすると、そこから心理的な距離がある”ことを示す仮定法
価格低減の可能性はmayよりさらに弱まります。

 

 

can (could):30%以下の意思・推量

クライアント

I am afraid but the proposed price is way over our budget. How flexible is it ?

販売会社

We can reduce the proposed price. (価格低減の可能性はあります
canはmayよりも若干意思や思いが強い感じです。
20%~30%ぐらいの感じですね。
canは"可能性はあります"のニュアンスですね。
相手に値下げを期待してもらってOKだけど、会社に戻って上司と相談してから確実なことを伝えたいこともあるよね。
そういうときは、"I do think I can reduce the price."と言えば、具体的な約束することなく相手に熱意も伝えらますよ。
mayと同様にcanの代わりにcouldにするとさらに弱くなるのかしら?
そうね。

We could reduce the proposed price. 

mayとmightの関係と同様に、couldは基準の"can"からは心理的な距離がある”ことを示す仮定法ですね。
価格低減の可能性はcanより弱まりますね。

 

canは単に「できる」、be able toは「能力がある」

canと似た意味にbe able toがありますね。
canは単に「できる」の意味だけど、be able toは「能力がある」の意味が強め。
canはいろいろな主語にも使えるけど、be able toは能力がある人を中心に使う
AIロボットが何かできるというときにも、be able toが使えそうね。

AI robots are able to communicate with people.

 

Can you ~とDo you ~は相手に与える印象が違う

外国人と食事をする機会に、"Can you eat Sashimi ?"など、Canを使って相手の好みの食べ物を聞いてしまうことがありませんか?
でも、これって、Do you eat Sashimi?のほうが無難です。
どんな違いがあるのだろう?
Can you eat Sashimi ?には、「私たち日本人は誰でもあたり前に食べるけどあなたは食べられるの?」といったニュアンスで、聞かれた人は嫌味なニュアンスを感じてしまう危険があります。
ニュートラルに食べる/食べない、する/しないなどの質問には、Do you ~ですね。
Do you eat Sashimi?
ミュー吉
愚問。聞くなら持ってきて!

 

should:70%の意思・推量

打ち合わせで価格交渉をしている外国人社員

クライアント

I am afraid but the proposed price is way over our budget. How flexible is it ?

販売会社

We should reduce the proposed price. (提案価格を値下げすべきと思っています)
shouldは”すべき”ですね。
「予算に合っていないのなら価格を下げる検討をしてみます」と販売会社が義務感を感じてクライアントに焦りながら伝えている感じになりますね。

 

shouldは単なる主観、had betterは命令や脅し

「~したほうがいい」の意味でshouldに近い言葉としてhad betterがありますよね。
そうね。でもhad betterは要注意よ。
優しくアドバイスしている感じの日本語訳とはゼンゼン違って、命令脅し警告などのニュアンスが強いから。

shouldとhad betterの危険な違い

  • You should reduce the price:「値下げしてくださいよ」と素直な気持ちを伝えているだけのイメージ
  • You had better reduce the price:「値下げしないと今後とんでもないことになるぞ」と脅かすイメージ
ビジネスの場面ではhad betterは使わないほうが無難ですね。
代わりに使える他の表現はあるのだろうか?
以下のような表現は問題なく使えるね。
  • I recommend you ~
  • You may as well~

例文

I recommend that you review the document and revise some points.
(ドキュメントをレビューしていくつかのポイントを修正したほうがいいと思います)

You may as well talk with her before deciding next action.
(次のアクションを決めるまえに彼女と話した方がいいよ)

 

\had betterの詳細解説/

 

will (would):80%の意思・推量

クライアント

I am afraid but the proposed price is way over our budget. How flexible is it ?

販売会社

We will reduce the proposed price. (提案価格を値下げするつもりです)
willは「そのつもりがあります」と強めの意思ですよね。
80%ぐらいの感じで伝えたいときに使います。
クライアントに「価格を下げるつもりがあります」と明確に確信をもって伝える表現になりますね。
willの過去形wouldを使って"We would reduce the proposed price."にするとどんな感じになりますか? 
”値下げする意思はあるけれど、心理的に素直にwillと言えない感じのニュアンスになるね。
値下げの意思はあるけど自分一人では決められないことを暗に含ませたい場合などに使えそうですね。

 

willは今決めたこと、be going toは以前から決まっていたこと

be going towillと同じ意味ですよね?
いい質問ね。でも実際は違うの。これも理解しておいた方がいいわね。
will今決めたことやそのように相手に伝えたいときに使い、be going to以前から決まっていた予定や現実味をかなり帯びてきたようなときに使うの。

willとbe going to の違い

  • I will visit my friend's house.:友達の家に行くことを今決めたニュアンス
  • I am going to visit my friend's house.:友達の家に行くことが以前から決まっていたニュアンス

 

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must:90%の意思・推量

クライアント

I am afraid but the proposed price is way over our budget. How flexible is it ?

販売会社

We must reduce the proposed price. (提案価格を値下げしないといけません)
mustは義務。shouldよりも強い義務ですよね。
そうね。「我々は価格を下げなければなりません」と強い意思や思いを表現する際に使います。
価格の再提案を実質クライアントに約束しているぐらいの勢いになりそうですね。

 

mustは主観的、have toは客観的

「~しなければならない」にはhave toもありますよね。
must主観的にそう思っている感じで、have toは外的な事情による必要や義務など客観的にそう感じているときに使いますね。

mustとhave toの使い分け

  • must reduce the price:個人の思いとして価格を下げたいと強く思うとき
  • I have to reduce the price:会社間の今後のビジネス関係のためなど、価格値下げが客観的に必要と伝えたいとき

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まとめ: may < can < should < will < must

気持ちや推量の度合いに応じて助動詞を折衝やコミュニケーションでうまく使い分けたいですね。

助動詞の意思の推量の度合い

  • すべての助動詞は未来の意思や推量を表す。
  • 推量や気持ちの度合いが弱い方から強い方の順に may < can < should < will < must となる
  • 過去形のmight, could, wouldは、思いや推量が弱くなる

今日は、ここまでです。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

 

ミュー吉
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