
結論から言うと、toには「不定詞のto」と「前置詞のto」の2種類があります。
不定詞のtoなら後ろは動詞の原形、前置詞のtoなら後ろに動作を置くときは動名詞(~ing)です。
最初に結論:toのあとにingになる理由
- to + 動詞の原形:toが不定詞の目印
- to + 動詞ing:toが前置詞で、後ろの動詞を名詞扱いするため動名詞にする
- look forward to ~ingのtoは前置詞なので、look forward to meetではなくlook forward to meeting
この記事では、「toのあとにingになる表現」を一覧にしたうえで、なぜingになるのか、不定詞とどう見分ければいいのか、TOEICや大学受験で間違えやすい表現までまとめます。
この記事でわかること
- toのあとにingが来る理由
- to + ingとto + 動詞の原形の違い
- toのあとにingになる頻出表現25選
- used to do / be used to doingなどの間違えやすい違い
- TOEIC・英検・大学受験で迷ったときの考え方

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【一覧】toのあとにingになる頻出表現25選

以下の表現では、後ろに動詞を置く場合、基本的にto + 動詞ingの形になります。
| 表現 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| look forward to ~ing | ~するのを楽しみにする | look forward to meeting |
| be used to ~ing | ~することに慣れている | be used to working |
| get used to ~ing | ~することに慣れる | get used to speaking |
| be accustomed to ~ing | ~することに慣れている | be accustomed to working |
| adapt to ~ing | ~することに適応する | adapt to living |
| adjust to ~ing | ~することに順応する | adjust to working |
| object to ~ing | ~することに反対する | object to changing |
| be opposed to ~ing | ~することに反対している | be opposed to raising |
| contribute to ~ing | ~することに貢献する | contribute to reducing |
| lead to ~ing | ~することにつながる | lead to losing |
| devote oneself to ~ing | ~することに専念する | devote oneself to learning |
| dedicate oneself to ~ing | ~することに専念する | dedicate oneself to helping |
| be committed to ~ing | ~することに尽力する | be committed to improving |
| admit to ~ing | ~したことを認める | admit to making |
| confess to ~ing | ~したことを白状する | confess to taking |
| get around to ~ing | やっと~する時間を作る | get around to doing |
| resort to ~ing | やむを得ず~する | resort to borrowing |
| take to ~ing | ~することが習慣になる | take to walking |
| when it comes to ~ing | ~することとなると | when it comes to choosing |
| with a view to ~ing | ~する目的で | with a view to expanding |
| What do you say to ~ing? | ~するのはどうですか | What do you say to going ...? |
| in addition to ~ing | ~することに加えて | in addition to studying |
| prior to ~ing | ~する前に | prior to starting |
| the key to ~ing | ~するための鍵 | the key to learning |
| an obstacle to ~ing | ~することへの障害 | an obstacle to improving |

大切なのは、ingになる表現をすべて丸暗記することではありません。
toが前置詞なら、その後ろには名詞が必要。動作を置くなら動詞を動名詞(~ing)にするという仕組みを理解すると、初めて見る表現でも判断しやすくなります。

toのあとにingが来るのはなぜ?理由は「前置詞のto」

英語のtoには、大きく分けると次の2つがあります。
toの2つの働き
- 不定詞のto:to + 動詞の原形(例:want to go)
- 前置詞のto:to + 名詞(例:object to the plan)
前置詞の後ろには、基本的に名詞または名詞相当の語句が来ます。
そこで「行く」「働く」「会う」のような動作を前置詞toの後ろに置きたい場合、動詞を名詞のように扱える動名詞(~ing)にします。
I am looking forward to meeting you.
(あなたに会うのを楽しみにしています)
このmeeting you全体が「あなたに会うこと」という名詞の働きをしています。
Cambridge DictionaryのGrammarでも、look forward to のtoは前置詞なので、後ろに動詞を置く場合は-ing形になると説明されています。
参考:Cambridge Dictionary「Look forward to」


\不可算名詞の疑問も解決/
「to + 動詞の原形」と「to + ing」の違い
違いを一言でまとめると、以下です。
| 形 | toの正体 | 例 |
|---|---|---|
| to + 動詞の原形 | 不定詞のto | I want to meet you. |
| to + 動詞ing | 前置詞のto | I look forward to meeting you. |

不定詞のtoなら「to + 動詞の原形」
I want to study English.
(英語を勉強したい)
want to doのtoは不定詞の目印です。そのため、toの後ろはstudyのように動詞の原形になります。
前置詞のtoなら「to + 名詞 / 動名詞」
I object to the plan.
(私はその計画に反対です)
I object to changing the plan.
(私はその計画を変更することに反対です)
the planのような名詞も、changing the planのような動名詞句も置けます。
この感覚が身につくと、toのあとにingが来るのは「例外」ではないと分かります。
toのあとがingか原形かを見分ける方法


見分け方3ステップ
- toの直前までをひとかたまりで見る
- その表現が「~に」「~へ」「~に対して」のような前置詞toを含む表現か確認する
- 前置詞toなら、後ろに動作を置くときは~ingにする
たとえば、次の問題です。
I look forward to meet / meeting you.
look forward toをひとかたまりで知っていれば、最後のtoは前置詞だと分かります。
したがって正解は、
I look forward to meeting you.
です。
逆に、want to / hope to / decide to / plan toなどは不定詞を取るので、後ろは動詞の原形です。
TOEICなどで迷わないためには、toだけを見るのではなく「直前の語とのセット」で覚えるのが実践的です。
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to + ingで特に間違えやすい頻出表現を例文で解説
look forward to 動詞ing:~するのを楽しみにする
I am looking forward to meeting you.
(あなたに会うのを楽しみにしています)
look forward to + 動詞ingは最重要表現です。
Cambridge Dictionaryでも、標準的な形はlook forward to doingであり、look forward to doとはしないと説明されています。
be used to 動詞ing:~するのに慣れている
The experienced consultant is used to handling complicated situations.
(その経験豊富なコンサルタントは複雑な状況への対応に慣れている)
be used to + 動詞ingで「~することに慣れている」。
ここはused to + 動詞の原形と非常に混同しやすいところです。
| 表現 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| used to do | 以前は~していた | I used to work here. |
| be used to doing | ~することに慣れている | I am used to working here. |
| get used to doing | ~することに慣れる | I got used to working here. |
Cambridge Dictionaryでも、used to + 動詞とbe used to + 名詞 / ~ingは別の表現として整理されています。
参考:Cambridge Dictionary「Used to」
be accustomed to 動詞ing:~するのに慣れている
They are accustomed to working under pressure.
(彼らはプレッシャーの中で働くことに慣れている)
be accustomed to + 動詞ingも「~することに慣れている」です。
be used toよりややフォーマルな表現です。
adapt to / adjust to 動詞ing:~することに適応・順応する
It took me a while to adapt to working remotely.
(リモートで働くことに慣れるまで少し時間がかかった)
It can be difficult to adjust to being a member of a new team.
(新しいチームの一員であることに順応するのは難しいことがある)
adapt to / adjust toのtoは前置詞。後ろに動詞を置くならingです。
object to 動詞ing:~することに反対する
Do you object to changing the rule?
(そのルールを変えることに反対ですか?)
object to + 名詞 / 動詞ingで「~に反対する」です。
Cambridge Dictionaryにもobject to + 名詞の形が掲載されています。動作を目的語にすれば動名詞になります。
be opposed to 動詞ing:~することに反対している
Her parents were opposed to her quitting the job.
(彼女の両親は彼女が仕事を辞めることに反対していた)
her quittingのherは、quittingの意味上の主語です。
注意:subject to changeのchangeは「動詞の原形」ではない
These rules are subject to change.(これらの規則は変更される可能性がある)
このchangeは形だけ見ると動詞の原形と同じですが、ここでは「変更」という名詞です。したがって、subject to + 不定詞と考えないようにしましょう。
an obstacle to 動詞ing:~することへの障害
A limited budget remains a major obstacle to improving conditions.
(限られた予算は状況改善の大きな障害のままだ)
obstacle to + 名詞 / 動詞ingの形です。

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devote oneself to 動詞ing:~することに専念する
He devoted himself to supporting his family.
(彼は家族を支えることに身を捧げた)
devote oneself to + 動詞ingが基本形です。
人ではなく時間・労力などを目的語にして、devote time to doingのようにも使えます。
※ devotion to supporting the family(家族を支えることへの献身)のように名詞形も使えます。
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ひと息
dedicate oneself to 動詞ing:~することに専念する
She dedicated herself to helping children learn English.
(彼女は子どもたちの英語学習を助けることに専念した)
dedicate oneself to + 動詞ingの形です。
名詞ではdedication to ~ingとできます。
be committed to 動詞ing:~することに尽力している
The company is committed to reducing CO2 emissions.
(その会社はCO2排出量の削減に尽力している)
be committed to + 名詞 / 動詞ingで「~に尽力している」「~に力を入れている」です。
contribute to 動詞ing:~することに貢献する
Regular exercise can contribute to reducing stress.
(定期的な運動はストレス軽減に役立つことがある)
contribute toのtoも前置詞です。
lead to 動詞ing:~することにつながる
A lack of preparation can lead to making avoidable mistakes.
(準備不足は避けられるミスをすることにつながり得る)
lead to + 名詞 / 動詞ingで「~につながる」「~を引き起こす」です。
confess to 動詞ing:~したことを白状する
He confessed to taking the money.
(彼はその金を取ったことを白状した)
confess to + 動詞ingで「~したことを白状する」です。
admit to 動詞ing:~したことを認める
He admitted to making a mistake.
(彼はミスをしたことを認めた)
admit to + 動詞ingのほか、admit that S + Vでも言い換えられます。
get around to 動詞ing:やっと~する時間ができる
I hope they get around to starting that project soon.
(近いうちに彼らがようやくそのプロジェクトに着手できるといいのだが)
get around to + 動詞ingは「ずっとやろうと思っていたことに、ようやく手が回る」という意味です。
Cambridge Dictionaryにもget around to fixingなどの例が掲載されています。
参考:Cambridge Dictionary「get around to」
when it comes to 動詞ing:~することとなると
When it comes to finding the right consultant, experience matters.
(適切なコンサルタントを探すとなると、経験が重要だ)
会話やビジネス英語でも便利な表現です。
when it comes to + 名詞 / 動詞ingで「~のこととなると」。
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with a view to 動詞ing:~する目的で
He is studying English hard with a view to getting a job overseas.
(彼は海外で仕事を得ることを目的に英語を一生懸命勉強している)
with a view to + 動詞ingで「~する目的で、~を狙いとして」。ややフォーマルな表現です。
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一覧に追加で覚えたい「to + ing」10表現
ここからは、上の詳しい解説に加えて覚えておくと便利な表現です。
get used to ~ing:~することに慣れる
be used toが「慣れている」という状態、get used toは「慣れる」という変化を表します。
You will soon get used to speaking English every day.
(毎日英語を話すことにすぐ慣れるでしょう)
resort to ~ing:やむを得ず~する
They resorted to borrowing money.
(彼らはやむを得ずお金を借りた)
take to ~ing:~する習慣がつく・~を好きになる
He took to walking before breakfast.
(彼は朝食前に散歩する習慣がついた)
in addition to ~ing:~することに加えて
In addition to studying grammar, practice speaking.
(文法を勉強することに加えて、話す練習もしよう)
prior to ~ing:~する前に
Please check the document prior to joining the meeting.
(会議に参加する前に資料を確認してください)
the key to ~ing:~するための鍵
Consistency is the key to improving your English.
(継続は英語を上達させる鍵です)
このtoも前置詞です。key to doとしないよう注意しましょう。
「toのあとにing」でよくある5つの間違い
間違い1:look forward to meet
× I look forward to meet you.
○ I look forward to meeting you.
look forward toのtoは前置詞なので、後ろの動詞はingです。
間違い2:I am used to work
× I am used to work long hours.
○ I am used to working long hours.
「長時間働くことに慣れている」ならbe used to workingです。
一方、「以前は長時間働いていた」ならI used to work long hours.となります。
間違い3:devote to doingと目的語なしで使う
devoteは通常、何を捧げるのか目的語を置きます。
○ devote oneself to learning
○ devote time to learning
間違い4:subject to changeのchangeを動詞と考える
be subject to changeのchangeは「変更」という名詞です。
「toの後なのに動詞の原形」と考える例ではありません。
間違い5:toを見た瞬間に不定詞と決める
最も多い原因です。
to単体ではなく、look forward to / object to / be used to / contribute toのように、直前まで含めて判断しましょう。
TOEICで「toのあとにing」が出たときの解き方
TOEIC Part 5では、空欄の直前がtoだと「動詞の原形」を選びたくなります。
でも、次のような形を見たら一度止まりましょう。
TOEICで要注意のto + ing
- look forward to
- be used to
- be committed to
- object to
- contribute to
- in addition to
- with a view to
これらはtoまで含めた表現として覚えるのが効率的です。
前置詞toの直後の空欄に動詞を入れるなら、選択肢から~ing形を探します。
FAQ:toのあとにingについてよくある疑問
Q1. toの後は必ず動詞の原形ではないのですか?
はい。不定詞のtoなら動詞の原形ですが、前置詞のtoなら後ろには名詞が来ます。動作を置くときは動名詞(~ing)にします。
Q2. toのあとにingが来る代表的な熟語は?
look forward to ~ing、be used to ~ing、object to ~ing、be committed to ~ing、get around to ~ing、with a view to ~ingなどが代表的です。この記事上部の一覧に25表現をまとめています。
Q3. look forward toの後はなぜingなのですか?
look forward toの最後のtoが不定詞ではなく前置詞だからです。前置詞の後ろに「会うこと」のような動作を置くため、meetingのような動名詞を使います。
Q4. be used toの後はingですか?
「~することに慣れている」という意味のbe used toなら、動詞はingです。I am used to getting up early.のように使います。一方、used to get upは「以前は起きていた」という別の文法です。
Q5. to + ingとto不定詞を簡単に見分けるコツは?
toだけを見ないことです。toの直前までを含め、look forward to / object to / be used toなど前置詞toを含む表現か、want to / decide to / hope toなど不定詞を取る表現かを確認します。
Q6. 「I am looking forward to see you」は間違いですか?
標準的な英文法ではI am looking forward to seeing you.とします。Cambridge Dictionaryでも、look forward toの後に動詞を置く場合は-ing形を使うと説明されています。
まとめ:toのあとにingになる表現は「前置詞to」と理解しよう

toのあとにingが来る理由は、決して「例外だから」ではありません。
toが前置詞として使われているため、その後ろの動作を動名詞(~ing)にするからです。
最後にここだけ覚える
- 不定詞のto + 動詞の原形:want to go / decide to study
- 前置詞to + 名詞:object to the plan
- 前置詞to + 動詞ing:object to changing the plan
- look forward to / be used to / be committed toなどはtoまでセットで覚える

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