「TOEICリーディング、また最後まで終わらなかった……」
何度受けても、TOEICのReading 75分は過酷です。
私も何度も受験していますが、リスニング100問を集中して聞き終えた直後に、休憩なしでReading100問。

と毎回少し思います。
そしてPart 7の後半。
時計を見る。
残り10分。
まだ英文がびっしり残っている。
この瞬間から英文を読む能力より「焦りとの戦い」になってしまう。
TOEICを何度か受けた人なら、この感覚は分かるのではないでしょうか。
そこで私は、TOEICリーディングを単純な「英語力の試験」と考えるのをやめました。
75分の中で、自分が取れる問題にできるだけ多く時間を配分するゲームでもあると考えています。
この記事では、2026年現在のTOEIC公式情報を確認したうえで、
- Part 5・6・7の最新の問題構成
- 75分の時間配分
- 600点未満・600~800点・800点以上の解く順番
- Part 5を短時間で処理する方法
- Part 7で立ち止まらない読み方
- 残り10分になったときの対処法
をまとめます。
先に結論を書くと、私は全員に同じ順番をすすめません。
英語力と「最後まで解き切れる可能性」によって戦略を変えた方がいいと思っています。
【結論】TOEICリーディングはレベル別に解く順番を変える
私のおすすめは以下です。
| TOEIC目安 | おすすめ順 | 狙い |
| ~595点 | Part 5 → 6 → 7 | 短い問題から確実に得点し、マーク位置のミスも防ぐ |
| 600~795点 | Part 5 → 7 → 6 | 集中力が残っているうちに最大ボリュームのPart 7を処理する |
| 800点以上 | Part 5 → 6 → 7 | 全問完答を狙い、順番変更によるロスをなくす |
※総合スコアはあくまで目安です。Listeningが極端に強い・弱い人もいるので、最終的には模試のReading正答率と終了時間で調整してください。

理由は後ほど詳しく説明します。
800点以上で毎回Readingを時間内に解き切れるなら、無理に順番を変える必要はありません。
変則的な解き方にはマーク位置を間違えるリスクもあるからです。
2026年最新|TOEICリーディングの問題数と形式
2026年9月現在、TOEIC Listening & Reading TestのReading Sectionは75分・100問です。
| Part | 問題数 | 形式 |
| Part 5 | 30問 | 短文穴埋め問題 |
| Part 6 | 16問 | 長文穴埋め問題。単語・句・一文などを選ぶ |
| Part 7 | 54問 | 1つの文書29問+複数文書25問 |
Part 7だけで54問。
Reading全体の半分以上がPart 7です。
だからReadingの時間不足を本気で改善するなら、
「Part 5を何問正解するか」だけでなく、
Part 7に何分残せるか
を考えなければなりません。
また、公開テストでは現在も問題用紙への書き込みは禁止されています。
Part 7の英文に実際にスラッシュを書き込んだり、重要語を丸で囲んだりする前提のテクニックは本番では使えません。
練習段階から、頭の中で意味のかたまりを作りながら前から読む癖をつけておいた方が本番向きです。
IIBC公式の時間目安はPart 5・6が30秒、Part 7が1分
IIBC公式の教材活用法では、リーディングの時間配分について、
- Part 5・Part 6:1問30秒以内
- Part 7:1問1分以内
がひとつの目安として紹介されています。
これはかなり参考になります。
ただし、私はすべての問題へ均等に時間をかける必要はないと思っています。
たとえばPart 5には、品詞を見ただけで数秒~十数秒で答えられる問題があります。
そこで節約した20秒、30秒をPart 7へ持っていく。
これがReading攻略ではかなり重要です。

私が感じるTOEIC最大の敵は「後半の脳疲労」

TOEIC試験における集中力のイメージ
TOEIC Readingの時間配分を考えるとき、単純な1問あたりの秒数だけでは足りないと思っています。
理由は脳の疲れです。
Listeningの約45分間は、音声を一度聞き逃したら基本的に戻れません。
かなり高い集中力を使います。
そして100問目が終わったら、
「はい、休憩」
ではありません。
そのままReadingです。

Reading開始時点ですでに、完全なフレッシュ状態ではありません。
さらに終了15分前。
疲れに加えて、
「間に合わないかもしれない」
という焦りが入ります。
私はこの焦りがかなり厄介だと思っています。
普段なら読める英文なのに、目だけが英文の上を滑って、内容が頭へ入ってこない。
一度戻る。
また読む。
さらに時間がなくなる。
これが一番避けたいパターンです。
レベル別|おすすめ時間配分
以下は公式の指定時間ではなく、私自身の受験経験と公式の1問あたり目安を組み合わせた実戦用の目安です。
600点未満|Part 5 → 6 → 7
| Part 5 | 18分 |
| Part 6 | 12分 |
| Part 7 | 43分 |
| 最終マーク確認 | 2分 |
600点未満の場合、無理に54問すべてのPart 7を完璧に読もうとすると、前半の取りやすい問題まで落としかねません。
まずはPart 5とPart 6で、
- 文法を知っていれば解ける
- 単語を知っていれば解ける
- 短時間で正解を判断できる
問題をきっちり取りにいきます。
そして順番通り進む。
これにも意味があります。
まだReadingに慣れていない段階で、Part 5からPart 7へ飛び、最後にPart 6へ戻ると、マークシートの番号をずらすリスクが増えます。
このレベルでは「奇策」より「取りこぼさないこと」を優先します。
600~795点|Part 5 → Part 7 → Part 6
| Part 5 | 13分 |
| Part 7 | 50分 |
| Part 6 | 10分 |
| 最終マーク確認 | 2分 |
ここが私のオリジナル戦略です。
600~800点あたりになるとPart 5はかなり処理できる一方、Part 7の最後まで届かない人が多い。
そこで、
Part 5 → Part 7 → Part 6
を試す価値があります。
Part 5でエンジンをかけたら、まだ集中力が残っているうちに最大の山であるPart 7へ入ります。
そして最後の10分前後をPart 6に残す。
Part 6は16問です。
Part 7の複数文書を終了直前の極度に焦った状態で読むより、短い長文4セットに集中する方が、私には精神的にも処理しやすく感じます。
ただし、この方法には絶対条件があります。
Part 5→7→6の絶対条件
- Part 7開始時に問題番号147からマークすることを確認
- 残り12分前後になったらPart 7の途中でもPart 6へ戻る
- 本番で初めて試さず、必ず模試で2~3回練習する
この順番変更でマークミスしたら本末転倒です。
800点以上|Part 5 → 6 → 7
| Part 5 | 9分 |
| Part 6 | 8分 |
| Part 7 | 56分 |
| 最終確認 | 2分 |
800点以上を狙う人は、基本的には100問すべてへ到達することを目指したいです。
その場合、私はわざわざ順番を変えなくてもいいと思っています。
Part 5 → 6 → 7
と普通に解き、Part 5・6を高速で処理してPart 7に55分以上残す。
これがシンプルです。
順番変更による数十秒のロスやマークミスの方がもったいないからです。
ただし、模試を何度やっても、
「Part 7最後のトリプルパッセージで毎回集中力が切れる」
という人なら、800点以上でもPart 5→7→6を試して構いません。
どの順番が自分に合うかは、公式問題集でA/Bテストするのが一番です。
Part 5|ここで時間を作る
Part 5は短文穴埋め30問。
この記事では文法問題そのものを細かく解説しません。
Part 5の頻出パターンは別記事にまとめたからです。
この記事で重要なのは時間です。
Part 5には大きく、
- 品詞・文法・語法を見抜く問題
- 語彙の意味を知っているかを問う問題
があります。
文法問題は、選択肢を見た瞬間に、
「名詞・形容詞・副詞・動詞の問題だな」
と分かるものがあります。
そういう問題へ30秒使う必要はありません。
逆に語彙問題で、4択すべての意味が分からないのに50秒考えても、突然単語の意味を思い出す可能性は高くありません。

Part 5で30秒以上迷ったらいったん答える
目安は30秒。
もちろん数秒で解ける問題もあります。
ただ、30秒考えて決められない問題は、その後さらに30秒考えても正答率が劇的に上がるとは限りません。
そこで私は、
- 文法構造を見る
- 選択肢を見る
- 消せるものを消す
- 30秒程度で決める
- 次へ進む
という流れを意識しています。
時間を節約できれば、そのままPart 7の読解時間になります。
Part 6|1文だけでなく文脈を見る
Part 6は16問。
Part 5との大きな違いは長文の中に空欄があることです。
単語だけを見れば答えられる問題もありますが、一文を入れる問題などは前後関係を読む必要があります。
私が特に見るのは、
- however / but
- therefore
- also / in addition
- 代名詞 he / she / they / it
- the + 名詞
- 時系列
です。
たとえば、選択肢の文がHowever,で始まっていれば、それまでとは逆方向の内容が必要になります。
Theyで始まるなら、その前に複数の人・物が登場しているはずです。
こういう「つながり」を見ると、全文を日本語へ訳さなくても選べることがあります。
Part 7|完璧に理解しようとしない

Part 7後半は文字量との戦い
Part 7で私が一番意識していることは、
分からない英文に立ち止まらない
ことです。
Part 7を読んでいると、意味が取りにくい1文が出てきます。
そこで、
「もう一回読もう」
「いや分からない」
「主語はどれだ?」
とやっているうちに1分が飛びます。
ところが、その難しかった一文が設問にまったく関係ないこともあります。

TOEIC Part 7は文学作品を深く鑑賞する試験ではありません。
メール、案内、広告、チャット、記事などを読み、必要な情報を短時間で拾っていく力が問われます。
私はPart 7では「前から意味のかたまり」で読む
私は基本的に、英文を後ろから日本語へ並べ替えません。
前から意味のかたまりごとに処理します。
いわゆるスラッシュリーディング・チャンクリーディングに近いやり方です。
ただし、本番では問題用紙へスラッシュを書き込めません。
頭の中だけで区切ります。
たとえば、
Due to unexpected maintenance / the store will remain closed / until Friday.
なら、
「予期しないメンテナンスのため / 店は閉店したまま / 金曜日まで」
と前から理解します。
最後まで読んでから、
「金曜日まで店が……メンテナンスのため閉まる」
と日本語順へ組み替えません。
この処理速度の差が、54問ではかなり大きくなります。
Part 7は「設問先読み」だけに頼らない
Part 7には、
「設問を全部先に読む」
という解き方もあります。
もちろん合う人もいます。
ただ、私の場合は設問と4つの選択肢を先に大量に読むと、本文を読むときに頭の中へ余計な情報が残ってしまいます。
そのため私は、
- 文書の種類・差出人・タイトルなどを見る
- 本文を前から大づかみに読む
- 設問を読む
- 必要な箇所だけ本文へ戻る
という流れを基本にしています。
ここは人によって相性があります。
模試で「本文先」と「設問先」を両方試して、速い方を使うのがおすすめです。
Part 7の消去法は「使えない」のではなく「時間がかかる」
以前は、私は「Part 7では消去法が使いにくい」と考えていました。
今も基本的な考えは変わりません。
ただ、正確には、
Part 7でも消去法は使えるが、本文との照合に時間がかかる
だと思っています。
Part 5なら、品詞を見ただけで選択肢を2つ消せることがあります。
Part 7は、
「Aは本文のどこ?」
「Bは?」
「Cは言い換え?」
と確認していると時間がかかります。
特に残り10分でトリプルパッセージを読みながら4択を一つずつ検証するのはかなり苦しい。
これが、600~800点レベルにPart 5→7→6を試してほしい理由でもあります。
残り10分になったらどうする?
TOEIC Readingで最も危険なのは、残り10分なのに、1問に2~3分使ってしまうことです。
終了直前には、正答率100%を目指すより、
未回答問題を減らす
ことも意識します。
ETSの案内では、誤答したこと自体による減点ペナルティはありません。
つまり、空欄のまま終了するメリットはありません。
残り時間が少なくなったら
- 1問に固執しない
- 分からない問題はいったん最善と思う選択肢をマーク
- 残り2分程度になったら未回答がないか確認
- 問題番号とマーク欄がズレていないか確認
特にPart 5→7→6を使う場合、最後のマーク確認は重要です。
「捨て問」を事前に決めるのではなく、その場で見切る
よく、
「難しい問題は捨てる」
と言います。
私も考え方として賛成です。
ただし、
「文挿入問題は全部捨てる」
「トリプルパッセージは捨てる」
のように問題タイプだけで事前に捨てるのは、少しもったいないです。
同じ形式でも簡単な問題はあります。
私が意識するのは、
30~60秒考えて、まだ根拠が見えないなら一度離れる
という見切りです。
難易度ではなく、
自分にとって今その問題が解けるか
で判断します。
時間が足りない原因は3種類ある
Readingが終わらない原因を全部「速読力不足」にすると対策を間違えます。
私は大きく3つに分けています。
① Part 5・6に時間を使いすぎている
Part 7を読む力はあるのに、そこへ到達した時点で残り35分しかないタイプです。
この場合は長文読解より先に、Part 5の自動化が効きます。
② 英文を返り読みしている
一文を最後まで読み、後ろから日本語へ戻していると時間が足りなくなります。
前から意味を取る練習が必要です。
Part 7だけでなく、普段の英語記事やニュースでも練習できます。
③ 迷った問題から離れられない
これは英語力というより試験戦略です。
1問を正解するために3分使い、後ろの簡単な3問を未回答にしたら、トータルでは不利になる可能性があります。
TOEICでは、
「この問題を解く能力」だけでなく、「この問題から離れる判断力」
も必要だと思っています。
模試では正答率だけでなく「通過時刻」を記録する
これはかなりおすすめです。
模試を解いた後、正答率だけを見ない。
次の3つも記録します。
- Part 5が終わった時点の経過時間
- Part 6またはPart 7へ移った時点の経過時間
- 100問目まで到達したか
たとえば、
Part 5:17分
Part 6:14分
Part 7:44分
なら、Part 7だけ速くしようとする前に、Part 5を17分→12分へ縮める方が簡単かもしれません。
時間不足の原因を数字で見える化する。
仕事の改善と同じです。
なんとなく「読むのが遅い」と感じるより、どこで時間を使ったかを見る方が対策できます。
2026年に使うなら公式問題集で本番シミュレーション
時間配分の練習では、問題の難易度や形式が本番に近いことが重要です。
そのため、私はまず公式TOEIC Listening & Reading 問題集を使います。
2026年9月時点で発売済みの最新巻は公式問題集12です。
さらに公式問題集13が2026年10月発売予定として公式サイトで案内されています。
また、2026年1月には過去のテストから選ばれた1,800語を収録した新しい公式英単語教材も発売されています。
ただし、時間不足対策で一番大切なのは教材を増やすことではありません。
75分を測って、本番と同じ条件で100問を解くこと。
これを何度かやる方が重要です。

TOEICリーディング対策の記事をクラスターで使う
この記事では「時間配分」と「解く順番」に絞りました。
各テーマの詳しい対策はこちらです。
TOEIC対策をまとめて強化
- TOEIC Part 5頻出文法30パターン
Part 5を短時間で処理するための文法パターン - TOEIC直前でもできる得点アップ対策
試験本番で取りこぼしを減らす考え方 - TOEICリスニング400点を狙う対策
Reading前のListening100問の戦い方
特にPart 5は、文法の頻出パターンを覚えることで正答率だけでなく解答速度も上げられるのがポイントです。
Part 5で作った5分の余裕をPart 7へ回せれば、Reading全体ではかなり大きな差になります。
TOEICリーディング時間配分のFAQ
Part 5は何分で解けばいい?
一律に「5分」などと決める必要はないと思います。
目安として、
- 600点未満:15~18分
- 600~800点:12~15分
- 800点以上:8~10分
程度から模試で調整するのがおすすめです。
IIBC公式の練習目安はPart 5・6ともに1問30秒以内です。
そこから、簡単な文法問題を10~20秒で処理できるようになれば、Part 7の時間を増やせます。
Part 7には何分残したい?
最低でも45分前後。
700~800点以上を狙うなら、できれば50~55分以上残したいところです。
800点以上を狙って全問到達したいなら、私は55分前後を目標にします。
Part 7から先に解くのはあり?
ありです。
ただ、私は最初にPart 5をすすめます。
Listening直後の疲れた頭でも、短い1文問題なら入りやすいからです。
また、Part 5を10分前後で30問進めると、心理的にも「Readingが進んだ」という安心感があります。
Part 5→7→6は本当におすすめ?
全員にはすすめません。
特に600~800点前後で、
- Part 5はある程度速く解ける
- Part 7がいつも最後まで終わらない
- 後半になると集中力が大きく落ちる
人には試してほしい戦略です。
必ず模試で練習してから本番で使ってください。
分からない問題は空欄でもいい?
おすすめしません。
誤答自体への減点ペナルティはないため、終了前に未回答がないようマークします。
ただし、適当にマークすることを前提にするのではなく、まず時間内にできるだけ正答できる戦略を作ることが大前提です。
まとめ|TOEIC Readingは「75分をどう使うか」までが実力
TOEICリーディングは75分で100問。
英語力が高くても、時間の使い方を間違えると最後まで終わりません。
逆に、現在の英語力が同じでも、
- 簡単な問題を速く処理する
- 分からない1問に固執しない
- Part 7へ十分な時間を残す
- 自分のレベルに合った順番を決める
だけでも、結果は変わります。
私のおすすめ順をもう一度まとめます。
| レベル | 順番 |
| ~595点 | 5 → 6 → 7 |
| 600~795点 | 5 → 7 → 6 |
| 800点以上 | 5 → 6 → 7 |
そして何より重要なのは、本番で初めてこの時間配分を試さないことです。
75分を測って公式問題集を解く。
Part 5終了時間を記録する。
Part 7へ何分残ったかを見る。
終わらなかった原因を確認する。
もう一度やる。
この繰り返しです。
TOEIC Readingは確かに過酷です。
私も最後の方は毎回、

となります。
でも、75分の使い方を事前に決めておけば、少なくとも「残り時間を見て突然パニック」は減らせます。
英語力+時間管理。
この2つで、前回より1問でも多く取りにいきましょう。