英語ミーティングで使う表現

脱炭素・低炭素社会の頻出英語表現まとめ(必修用語と例文)

野原の花をバックに風力発電機がある景色

 

最近、脱酸素社会のニュースをよく目にするようになりました。

ゼロエミッション(二酸化炭素の排出実質ゼロ)社会の実現にむけ、地球全体での取り組みが加速しそうです。

そこで、脱炭素社会に関連する英語をまとめました。

地球上の誰もが長期に渡って関わっていくため、外国人と英語で会話するネタにもなりそうです。

この記事を読むと分かること(After)

  • 脱炭素社会に関連する頻出英単語(例文付き)
  • 「%を占める」、「増加する」、「減少する」など脱炭素社会のトピックで頻出する英語の表現

 

脱炭素社会とは

「我が国は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」

菅総理大臣が、2020年10月26日の初の所信表明演説で示した内容です。

大きくニュースで取り上げられました。

また、アメリカのバイデン大統領も2021年1月20日の就任当日にパリ協定に復帰する署名を行いましたね。

パリ協定では、

『産業革命以前を基準として地球の温度上昇を2℃以下に保つこと』

『21世紀後半に温室効果ガスの排出を実質ゼロにすること』

を目標に掲げています。

 

 

脱炭素社会の関連頻出英語

decarbonization
(脱炭素化)

 

decarbonized society
(脱炭素社会)

 

zero net carbon emissions
(温室効果ガスゼロ排出)

 

low carbonization
(低炭素化)

 

low carbon society
(低炭素社会)

 

carbon dioxide
(二酸化炭素)

 

climate change
(気候変動)

 

greenhouse gas
(温室効果ガス)

 

carbon pricing
(カーボンプライシング)

 

 

接頭詞"de-"には「除去」の意味があります

"decafe"が「カフェイン抜きの」の意味になる使い方がその1例ですよね。

carbon (炭素)の頭にde-をつけて「炭素」です。

炭素」の場合、lowが頭につきます。

そして、語尾を「~化」の意味の”zation”とすると「脱炭素」です。

societyを後ろにつなげれば「脱炭素社会」ですね。

dioxideの直訳は「二酸化物」、carbon dioxideで「二酸化炭素」です。

「気候変動」はclimate changeです。

 

発電・エネルギー関連の英語

日本の島にある美しい風力発電機の風景

 

再生可能エネルギー( renewable energy)

solar power generation
(ソーラー発電)

 

wind power generation
(風力発電)

 

hydro power generation
(水力発電)

 

bio mas power generation
(バイオマス)

 

geothermal power generation
(地熱発電)

 

再生可能エネルギーの定義が関西電力のホームページにありました。

再生可能エネルギーの3大特徴の英語表現です。

  • 枯渇しない:not deplete
  • どこにでも存在する: exist everywhere
  • CO2を発出しない: not emit carbon dioxide

 

再生可能エネルギー(Renewable Energy)とは、石油や石炭、天然ガスといった有限な資源である化石エネルギーとは違い、太陽光や風力、地熱といった地球資源の一部など自然界に常に存在するエネルギーのことです。その大きな特徴は、「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO2を排出しない(増加させない)」の3点。(関西電力ホームページより)

 

化石エネルギー(fossil energy)

oil
(石油)

 

coal
(石炭)

 

natural gas
(天然ガス)

 

原子力エネルギー(nuclear energy)

nuclear energy
(原子力エネルギー)

 

エネルギー源の交代や増減に関わる英語動詞

emit
(放出する)

 

account for
(~の割合を占める)

 

replace
(置き換える)

 

switch to
(置き換える)

 

lower
(下げる・減らす)

 

reduce
(下げる・減らす)

 

decline
(下げる・減らす)

 

increase
(増やす) 

 

raise
(増やす)

 

「下げる」、「増やす」にはいくつかの表現があります。

「減らす」の類語

価格・数字・量などを定量的に減らす・下げる

  • reduce
  • decrease
  • lower
  • cut:切り落とす
  • slash大量に減らす・削減する

痛み・不安などを定性的に減らす・下げる

  • relieve
  • ease
  • lessen
  • alleviate

 

類語を覚えておくと言い換えに役立ちます。

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電気自動車・燃料電池車に関する英語

東京の展示場の次世代燃料電池自動車

 

  • ガソリンだけを動力源とする自動車:gasoline-only cars 
  • ガソリン以外を動力源とする自動車:non-gasolin cars
  • 電気自動車:electric vehicles
  • 燃料電池車:fuel cell cars

 

Tokyo announced that the sale of new gasoline-only cars will be banned in the Japanese capital by 2030.
(東京都は2030年までに都内でガソリンのみを供給源とする新車の販売を禁止すること発表しました)

 

According to the metropolitan government, non-gasoline cars including hybrid vehicles account for around 40% of the new passenger cars sold in Tokyo in fiscal year 2019.
(東京都によると、2019年度の東京都の新車販売において、ハイブリッド車を含むノンガソリン車は40%を占めています。)

 

In 2050, oil demand is expected to significantly decline to lower level due to the expected high market share of electric vehicles.   
(2050年には、電気自動車の高いシェアにより原油の需要は大きく減少すると期待されています。)

 

カーボンプライシングに関する英語

化石燃料を燃やした煙が出ている煙突

Carbon Pricing

カーボンプライシングとは 

温暖化ガス排出に価格をつけて、排出削減や低炭素技術への投資を促進する政策手段を指す。炭素税排出枠取引の2種類がある。

炭素税(Carbon tax):温暖化ガスの排出量に応じて課税する方法。その税収を低炭素技術の開発に再投資するなどが想定されている。

排出枠取引(Emission trading):企業などに温暖化ガス排出量の上限値を設定し、排出する権利を企業が市場を通じて売買する。東京都と埼玉県は独自に排出枠取引制度を導入しているが、国全体の仕組みはない。(2020年末時点)

(日経新聞2020年12月27日記事をベースに編集)

英語の解説

Carbon tax:  tax fee imposed on the burning of carbon-based fuels (coal, oil, gas) and it is a way to have users of carbon fuels pay for the climate damage caused by releasing carbon dioxide into the atmosphere.

Emission trading: EU Emissions Trading System (EU ETS)から引用
A cap is set on the total amount of certain greenhouse gases that can be emitted by installations covered by the system. The cap is reduced over time so that total emissions fall.

Within the cap, companies receive or buy emission allowances, which they can trade with one another as needed. They can also buy limited amounts of international credits from emission-saving projects around the world. The limit on the total number of allowances available ensures that they have a value.

 

Japanese Prime Minister Suga instructed to promote Carbon Pricing, which is a cost applied to carbon pollution to encourage polluters to reduce the amount of greenhouse gases they emit into the atmosphere.
(温室効果ガスへ価格を付け、大気中への温室効果ガスの排出量を減らす効果が期待されるカーボンプライシングの推進を菅首相は指示しました。)

 

「ボトル to ボトル」に関する英語

海に捨てられたペットボトル

 

ペットボトルを温室効果ガスの排出が少ないリサイクル素材の再生プラスチックや植物由来の素材に切り替える動きも加速しはじめました。

使用済みペットボトルから新品のペットボトルをつくる「ボトル to ボトル」の活動に関する脱炭素化の情報もニュースになっています。

PETボトルリサイクル協議会HPより

食品用の使用済みPETボトルを原料化(リサイクル)し、新たな食品用PETボトルに再利用することをボトルtoボトルと言います。(注:同じボトルを再使用(リユース)する、いわゆるリターナブルPETボトルは含みません。)
日本で実用化されているボトルtoボトルにはケミカルリサイクル(化学的再生法)とメカニカルリサイクル(物理的再生法)があります。

 

With more countries refusing to increase plastic waste, Japanese companies are accelerating "bottle to bottle" activity.
(多くの国でプラスチックごみの増加を拒否する動きが出る中で、日本の企業はボトル to ボトル活動を加速している)

 

Coca-Cola Japan targets to eliminate the use of new petroleum-derived raw materials in PET bottles by 2030.
(日本コカ・コーラは2030年までにPETボトルへの新たな石油由来原料の使用をゼロとすることを目指しています)

 

petroleum-derived
(石油由来の)

plant-derived
(植物由来の)

recycled plastic
(再生プラスチック)

 

脱炭素社会に関わるその他の英語例文

Renewable energy such as solar power and hydro power does not emit greenhouse gas. 
(太陽光発電や水力発電のような再生可能エネルギーは温室効果ガスを放出しません)

 

According to the current plan, nuclear power generation will account for 20% to 22% of Japan's electricity needs by fiscal year 2030.  
(現行の計画によると、日本の社会において原子力発電のニーズは2030年までに20~22%を占める予定です)

 

The Japanese government announced to reduce greenhouse-gas emissions  to reach zero net carbon emissions by 2050.
(日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする計画を発表しました)

 

日本の田舎にも設置が増えているソーラーパネル

 

Wind power is expected to replace some of the fossil power plants.  
(風力発電は一部の化石燃料発電所を置き換えると期待されています)

 

Consumers and business will have to follow the government plan to switch to low carbon energy sources.  
(消費者や企業は政府の低炭素エネルギー源への置き換え計画に従わなければならないでしょう)

 

We need to reduce drastically carbon dioxide as quickly as possible.  
(二酸化炭素をできるだけ早く劇的に減らす必要があります。)

 

Business sector is expected to lower the ratio of fossil energy usage by 2025.   
(民間企業は化石エネルギーの利用割合を2025年までに下げるよう期待されています)

 

再生可能エネルギーに使う水の力できれいなデザイン

 

Business sector is expected to raise the ratio of renewable energy usage by 2025.  
(民間企業は再生可能エネルギーの利用割合を2025年までに上げるよう期待されています)

 

Excess power generated from renewable sources when weather conditions are good can be stored in fuel cell, or used to produce stores of hydrogen.
(好天が続き再生可能エネルギーから生成されたエネルギーが過剰にあるときは、蓄電池に溜めるか水素の生成に使えます)

 

同じ内容を別の言い方で表現した例文です。

 

Surplus energy produced by natural sources like wind or solar can be used to break down water into hydrogen.
(太陽光や風力などの天然資源から生成されたエネルギーの余りは、水を水素に分解するのに使える)

※break down A into B : AをBに分解する

 

  • 蓄電池:fuel cell
  • 水素:hydrogen

 

canとbe able to

上の二つの英文で使われているcanは「可能性」の意味で使われています。

canには「可能性」と「能力」の意味があり、「能力」はbe able toで言い換えられます。

ただしcanを「能力」の意味で過去に達成できたことについて使う際は、couldよりwas/were able toを一般的に使います。

couldは仮定法の使い方もあり、紛らわしいからです。

 

As a leading organization to zero emission society, METI plans to switch its all power supply to own buildings from fossil fuel power to renewable energy power in fiscal year 2021.
(ゼロエミッション社会の実現を先導する経済産業省は、庁舎内で使う全ての電力を2021年度に化石燃料電力から再生可能エネルギー電力へ切り替える)

switch from A to B:AからBへ切り替える

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

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