っていう経験をしたことがありませんか?
私もあります。
英語の勉強を始めた初級者の頃は特にこれが多かったです。
心が折れそうになっちゃいますよね。
でも、Nativeには、英語に慣れていない日本人の英語って、一定の音だけが流れているように聞こえてしまうみたいです。
って知人のNativeから聞いたことがあります。
反対に、日本人からみるとNativeの英語って、
って思ってしまいますよね。
このギャップを埋めるために良い英語の練習法と注意しておくことがあります!
それは、オーバーラッピングと呼ばれるものです。
聞こえてくるNativeの英語の音声にピッタリ重ねるように自分で英語を口に出して合わせる練習です。
これは、英語の発音やスピーキング力の向上にすごく役立ちます。
オーバーラッピングの効果的な手順を分かりやすくまとめました。
早速みていきましょう!
この記事を読むと分かること(After)
- 独学で英語の発音を良くできるオーバーラッピング練習の手順と準備するもの
- Nativeの英語発音の特徴:リエゾン、リダクション、フラッピング、弱形
- オーバーラッピングとシャドーイングの違い
- 英語が通じないのは、知識の共有がされていないことも一因
オーバーラッピング練習のやり方
【手順1】 スクリプトがあるNativeが話す英語コンテンツを用意する
オーバーラッピングに使うコンテンツはなんでもいいです。
プレゼンテーション、スピーチ、TOEIC教材のリスニングファイルなどです。
YouTubeで興味がある動画でもOKです。
自分が「こんなふうに話せるようになりたい」とか、内容に興味があるものがベストです。
英語を勉強するモチベーションに関わりますからね。
ただし、話される英語の正確なスクリプトが必要です。
またコンテンツに含まれる語彙にも注意が必要です。
難しい語彙や専門用語が多すぎるコンテンツは初級者~中級者に向きません。
日本語訳を読んでも意味がよく分からないようなコンテンツはやめておきましょう。
また長すぎるとオーバーラッピング練習の途中で疲れてしまいます。
最初は1~2分あれば十分です。
長いコンテンツは一部を使って練習します。
一番いいのは、ディクテーションを行ったコンテンツです。
ディクテーションとは、聞こえた英語を書きとる練習です。
こちらの記事で解説しています。
ディクテーションをしたコンテンツなら、手順3まで終わっているので手順4からスタートできますね。
【手順2】スクリプトを読んで内容を理解する
まず、英語のスクリプトを読んで意味を理解します。
2~3回コンテンツを聞いてみてから意味のチェックを行うとよいです。
スクリプトに意味の分からない英単語があれば辞書で調べます。
この作業に時間がかかる場合、もう少し易しい内容のコンテンツがよいです。
辞書を調べる時間を削減できますね。
オーバーラッピングは、自分の英語の発音をNativeのような発音に近づける練習です。
内容が難しすぎるコンテンツを選ぶ必要はありません。
この手順2で英文スクリプトの意味が分かった状態にしておきます。
でないと、後続の練習の意味が薄れてしまいます。
【手順3】 コンテンツの英語の”音”を分析する
Nativeの英語では、以下のような発音の一部が変化する現象があたりまえのように起きています。
リエゾン
特定の単語の末尾の音と直後の単語の先頭の音が連結して違う発音にる現象
リダクション
重なった2つの子音の1つが省略されて音が脱落する現象
フラッピング
フラッピングはtの発音がラ、ダなどに変化する現象
弱形
冠詞や前置詞などの機能語が弱く発音される現象
【手順4】 英語スクリプトを見ながら音読練習をする
英文スクリプトの意味の理解と発音変化の分析が終わったら声に出して数回音読します。
オーバーラッピングする前の予行練習ですね。
自分なりで構いません。
詰まることなく英文を読めるように練習しましょう!
【手順5】 コンテンツの英語に重ねて音読する=オーバーラッピング
ここから、コンテンツのNative英語に合わせて自分も声に出して読みます。
Nativeの発音と自分の発音をピッタリ重ねるようなイメージでスクリプトを読みながら発音します。
目はスクリプト、耳はNativeの発音に集中する感じです。
重ねるのは単に英語の発音ではありません。
Nativeの"感情"、”音の強弱”、”イントネーション”、”タメ”に自分の声も合わせる努力をすることが大切です。
いい加減に発音していると、音さえ重なっていれば「できたつもり」になってしまうので注意が必要です。
カラオケの得点判定で、歌のペースにあわせて自分の音程がスポット表示されるグラフを見たことありますか?
TBSのバラエティ番組「生放送で満点出せるか100点カラオケ音楽祭」でも表示されます。
あれは、声量、強弱、音程がしっかりと判定されていますよね。
あんな感じです。
カラオケで好きな歌手の歌のうまさを真似ようとして一生懸命歌うように、Nativeの英語発音を真似ましょう。
この練習をしていると、自分の音とNativeの音が”ずれる”箇所があるのに気づきます。
このずれを修正するために繰り返しNativeの発音を真似るオーバーラップ練習を行います。
1~2回で音のズレが無くなることはありません。
最初から「10回はやる」と決めて取り組みましょう。
こうすることで、自分の英語の発音が少しずつうまくなり、流ちょうに話せるようになれます。
スピーキングの向上に役立ちます。
【参考】シャドーイング
オーバーラッピングに似た練習としてシャドーイングとよばれるものがあります。
リスニング力の強化に役立ちます。
オーバーラッピングとの違いは、シャドーイングでは、1~2語遅れて自分の声を出します。
最初のうちはスクリプトを見ながらやってみて、慣れたらスクリプトを見ずに行います。
英語の内容が頭に入ると、Nativeの発音についていきやすくなれます。
相手と知識の共有がされていない状態も英語が通じない一因
自分が一生懸命英語を話してもNativeに理解されないとき、
と思ってしまいます。
でも、それだけはないことも頻繁にあります。
自分が伝えたい内容に関する知識や興味が相手になければ、英語の発音に問題がなかったとしても相手はすぐに理解できません。
例えば、通りで道を尋ねてきた初来日の外国人を相手に、”その角を曲がると、スシローが右側にあってその奥です”と伝えようとして、
Turn right the corner and you will see Sushiro on your right.
と話したとしても、Sushiroを知らないので一発では理解できないハズです。
Sushiroという単語が分からなければ、”see Sushiro on”の部分の音や単語の切れ目すら分からないかもしれません。
と思うかもしれませんよね。
なので、「英語が相手に通じてないな」と思ったら、即自分の発音を疑うのではなく、相手との知識にギャップがないかも考えるようにしています。
まとめ:早速オーバーラッピングを実践してみましょう
コンテンツを用意し早速オーバーラッピングを実践してみましょう。
ひとつコンテンツを紹介します。
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英語のスピードもゆっくりめなので、内容にも興味が持てるようならオーバーラッピング練習の題材としていいと思います。
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