「one」「other」「another」「the other」には、使い方に文法的な注意点があります。
イメージと例文を使ってまとめました。
ポイント
- 「one」は、数えられる名詞を指す代名詞で、単数形の場合に使用される
- 「another」は、「a/an」や「one」と同様に、1つのものを表す単語。複数形と共に使用することはできない
- 「other」は、後に続く名詞が可算名詞の場合は複数形、不可算名詞の場合は単数形で使用される。例えば、「There is no other information.」という文では、「information」が不可算名詞であるため、「other」も単数形扱いとなりThere is となる
- 「others」は、複数形の名詞を指す代名詞で、2つ以上の物や人を示す場合に使用される
- 「the other」は、グループが2つ以上ある文脈で使う。「the other」だけではどのグループを指しているのかがわからなくなるため、適切な説明文脈が必要になる
- 「the others」も、グループが2つ以上ある文脈で使う。複数形の名詞を指す代名詞で、2つ以上の物や人を示す場合に使用される
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可算名詞と不可算名詞
可算名詞は、形や区切りがあり、ひとつ、ふたつ、みっつと数えられるものです。
不可算名詞は形や区切りがなくひとつ、ふたつと数えられません。
one, another, othersのイメージと違い
「one」、「another」、「others」は、英語でよく使われる代名詞の一種ですが、その使い方には文法的な違いがあります。
以下にそれぞれの使い方と違いを説明します。
-
「one」は、数えられる名詞を指す際に使用される代名詞で、物や人を指し示すときに使われます。例えば、「I need a pen. Do you have one?」では、「one」は「ペン」という名詞を指しています。また、「Which car do you prefer, the red one or the blue one?」という文では、「one」は「車」という名詞を指しています。
-
「another」は、「one」と同様に数えられる名詞を指す代名詞ですが、「one」と違い、同じ種類のものを指す場合に使用されます。例えば、「I have a pen, but I need another one.」という文では、「another one」は「別のペンをもう1本」という意味になります。
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「others」は、複数の名詞を指す代名詞で、2つ以上の物や人を指し示す場合に使用されます。例えば、「I have various pens. One is red and others are blue and yellow.」という文では、「others」は「(その他の)青や黄色のペン」という意味になります。また、「Some people like coffee, but others prefer tea.」という文では、「others」は「紅茶を好む人たち」という意味になります。
それぞれの違いは、以下のようにまとめることができます。
使い方
- 「one」は、数えられる名詞を指す代名詞で、単数形の場合に使用される
- 「another」は、同じ種類の物や人を示す単数形の場合に使用される
- 「others」は、複数形の名詞を指す代名詞で、2つ以上の物や人を示す場合に使用される
oneの使い方
oneは文字通り「1つ」です。
複数の人や物から不特定のひとつだけを示すときに使います。
anotherやthe other(s)と一緒に使われることもあります。
その場合、"one"や"a + 名詞"が先に登場し、それ以外の人や物にも言及する際は、「another」、「the other」、「others」が続くと思っておけばよいですね。
anotherの使い方
anotherは、不特定多数の中からの一つ"です。
冠詞の"an" と "other"がくっついてできた単語です。
"otherの中の一つ"のイメージですね。
one以外の残りの集団の中の不特定の一つという意味となります。
anotherの使い方のイメージが分かりやすい動画を見つけました。
以前、アキラ100%がカナダで英語で行ったお笑いショー「丸腰デカ」に"another"が出てきます。(以下のYouTube開始後1分30秒あたり)
髪の毛は通常は不可算名詞の扱いですが、1本、2本と床に落ちている髪の毛を見つけたときは、可算名詞の扱いでanotherと一緒に使えます。
【参考】one anotherとeach otherの違い
「お互いに」の意味でeach other とone anotherの両方が良く出てきますね。
この二つの表現の意味や使い方にほとんど差はありませんが、以下のような特徴があります。
- each other より one anotherのほうがフォーマル
- 口語ではeach otherが好まれる
- 二人だけの「お互いに」にはeach otherが通常使われれる。(3人以上ではone anotherもeach otherも両方使われる)
othersの使い方
othersは不特定多数です。
oneが最初の出た場合、残りの集団の中の不特定の複数を示す場合に使います。
other + 複数形のSとなっています。
文字通り複数形ですね。
ひとつなら"another"、複数なら"others"となるわけです。
また、otherに限っては不可算名詞とも一緒に使われることもあります。
例文
Do you have any other information ?
(何かほかに情報有りますか?)
one, the other, the othersのイメージと違い
それぞれの違いは、以下のようにまとめることができます。
使い方
- 「one」は、数えられる名詞を指す代名詞で、単数形の場合に使用される
- 「the other」は、2つのうち特定の1つを示す場合に使用される
- 「the others」は、複数形の名詞を指す代名詞で、2つ以上の物や人を示す場合に使用される
the otherの使い方
oneは「1つ」でした。複数のものから不特定のひとつだけを示すときに使います。
oneとthe otherをセットで使う場合、ふたつしかないものが前提です。
どちらかひとつがone, the otherはもう片方のひとつです。
範囲を限定する定冠詞theがついているので対象が特定できます。
the othersの使い方
the otherが複数形になっています。
oneやsomeを除いた2つ以上の残りすべての意味です。
the のイメージ
- the は"範囲を限定
- コミュニケーションをとっている当事者間で”どれを示しているか同じ認識を持てる
その場に一緒にいる人、メールを送っている相手、文書を読んだ人などが、theがついた対象物の共通認識をもてる場合にtheが使えます。
-
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someのイメージと解説
someの使い方
someは複数のものを示すときにつかいます。
someとothersがセットで使われる言い回しも覚えておきましょう。
例文
Some like desktop PC and others like Note book PC.
(デスクトップPCが好きな者もいれば、ノートPCを好む者もいる)
one, another, the other(s), othersを使った例文
one, another, the other, some, othersを使った例文でそれらの用法をより確実に理解しましょう。
状況
職場にサクランボのお土産が差し入れされました。
Aさん:最初に自分のサクランボと花子さんのサクランボを要求し、残りをチームの皆でシェアすることを申し出
Bさん:自分のサクランボと太郎さんのサクランボを要求
Cさん:残りを受付の人たちにもおすそわけすることを提案
Aさん
Can I have 2 cherries here? One is for me and the other is for Hanako-san. And please share others with the rest of the team here.
(ふたつサクランボをもらえますか?ひとつは太郎さんのもう一つは花子さんのです。残りはチームで分けましょう。)
Bさん
Can I have one ? Please give me another for Taro-san.
(ひとつください。Cさんのもひとつお願いします。)
Cさん
Oh. Thank you. It seems that we have more than enough. Some are for us and others are for receptionists, maybe ?
(ありがとう。サクランボが余りそうですね。いくつかは私たちで頂いて、他のサクランボは受付の人たちにおすそわけしましょうか?)
まとめ
以下の5つの英単語の違いと使い方をまとめました。
まとめ
- one: 不特定数の中のひとつ
- another: one以外の残りの不特定数の中のひとつ
- the other: oneやsomeを除いた残りのもうひとつ
- other: oneやsomeを除いた残りの不特定数の複数
- others: oneやsomeを除いた残りの不特定数の複数名詞
- the others: oneやsome以外の残りの不特定数すべて
示す範囲をイメージで理解しておけば忘れにくいです。
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