ビジネスで英語を使っていると、相手の説明がよくわからないことがあります。
そういうときに、"I don't understand."の英語表現を繰り返して使いたくないです。
状況によっては、「この人は英語力がなくて内容が理解できないのだろうな・・・」と相手から思われてしまうかもしれません。

ニュアンスや注意点を含めて「ん~よくわからない・内容が理解できない」を英語で伝える15表現をまとめました。
相手に失礼にならないように配慮もしつつ、その場の状況にあった英語表現を選択して使いましょう。
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Itで始める「よくわからない」の英語表現
主語がitの特徴
話されている内容が「理解しづらい」、もしくは意味が不明確な場合に使う表現です。
相手ではなく話されている内容にフォーカスして状況を伝えることができます。
また、相手が論理的な説明をしていない場合にも使えます。
Itを主語にするとニュートラルな印象になりますよね。
理解できない原因は内容であって、自分の理解力や相手の説明力でもない含みがあるからです。
相手に気遣うこともできると同時に、自分を必要以上に下げることもない無難な言い方ですね。
It doesn't make sense.
It doesn't make sense.
フォーマルな場面でも失礼のない表現です。
自分でもなく相手でもなく、対象が「意味をなさない=理解できない」と伝えられる表現だからです。
理屈や論理展開が良くわからないときにピッタリな表現ですね。
ビジネスシーンで良く使われ、どちらかというと疑問文で使われることが多めです。

(理解できました?)

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It’s hard to understand.
It’s hard to understand.
ビジネスシーンで使いやすい表現ですね。
わからない対象を人ではなく"it"としているためです。
これが"You are hard to understand."と言ってしまうと攻撃的になってしまいます。
主語を人ではなく"説明"や"対象物"にすることで相手の説明力には触れていません。


(少し複雑でした)
It’s complicated.
It's complicated.
理解できないことを「複雑だ」と言い換える表現ですね。
「わからない」とは言っていないですよね。
また、主語に人ではなく"it"を使うメリットは①と同様です。
complicatedの前に以下のような副詞をつけて複雑さの程度感を変えることもできます。
- a little
- very
- totally


(少し複雑でした)
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It went over my head.
It went over my head.
婉曲的な表現です。
わからないことを「自分の頭の上を通過した」と遠回しに言っているからです。
上のスライドのように、脳が届かない天井あたりを通過したイメージですよね。
相手の説明の仕方そのものよりも"主題"に焦点をあてることで、若干やわらかめに「理解できませんでした」と伝えられるニュアンスがあるように思います。


(よく分かりませんでした)
It's incomprehensible.
It's incomprehensible.
断定的な表現です。
①の「理解が難しい」、②の「複雑だ」と比べ、ストレートに「理解不能」と伝えているからです。
副詞をつけることで「理解できない」レベルの調整ができますね。
- a little
- very
- totally


(全く理解できないものでした)
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It's beyond me.
It's beyond me.
”自分の理解できる範囲を超えている”のニュアンスです。
「さっぱり理解できない」の意味ですね。
へりくだって使ったつもりが「自分には理解できる能力がない」と投げやりに伝わってしまうこともあるので気をつけましょう。


(私にはさっぱり分かりません)
It's all Greek to me.
It's all Greek to me.
ことわざを使ってわからないことを伝える表現ですね。
I don't understand it. よりも表現豊かな印象を相手に与えられます。


(さっぱり分かりませんでした)
It's as clear as mud to me.
It's as clear as mud to me.
面白い熟語ですよね。
「泥と同じぐらいクリアーだ」=「泥の濁った感じと同じぐらいクリアーではない」と理解できないことを皮肉っぽくユーモアも交えて伝える熟語表現です。
言い方や語彙力は魅力的ですが、皮肉も混じっているので目上の人には使わない方が無難です。


(さっぱり分かりませんでした)
as clear as mudの定義(Longman 英英辞典)
spoken used humorously to say that something is very difficult to understand
Iで始める「よくわからない」の英語表現
主語がIの特徴
"I"を主語にする表現は、理解できない”自分”にフォーカスしています。
”私は”で始まるので自分の状態がより強く伝わります。
聞いた方も、主語がitに比べて、相手の"主張"を感じるニュアンスがありますよね。
自分の状態をより明確に伝えたいときに使うとよい表現です。
I can’t understand it.
I can't understand it.
こちらも単刀直入にわからないことを伝える表現です。
「理解できません」「理解不能です」の意味ですよね。
”I don't understand."よりもcan'tのほうが意味が強くなります。
言い方やトーンにもよりますが、目上の人の説明に対して使ってしまうとふさわしくない場合もあるので注意が必要です。


(理解できません)
I couldn't follow you.
I couldn't follow you.
相手をたてつつ、理解できなかったことを伝えられる表現ですね。
なぜなら、相手の説明力には触れていません。
直訳すると、「あなたの説明についていけませんでした」の意味ですね。
相手の説明が良い・悪いではなく、「自分が良く理解できなかった」と伝える言葉です。
”I am sorry but”を前につけることでより丁寧に伝えることもできます。


(申し訳ございませんが、アナタの説明についてけませんでした)
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I don’t get it.
I don't get it.
インフォーマルな場面でよく使う表現です。
頻出基本動詞の"get"を使っているからです。
カジュアルに「理解できません」と伝えられます。


(理解できないものでした)
I'm confused.
I'm confused.
相手の説明が分からなくて”困惑している”という自分の状態を伝える英語表現です。


(よく分かりませんでした)
I'm puzzled.
I'm puzzled.
"I'm confused."と同じニュアンスで使えます。


(よく分かりませんでした)
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I'm baffled.
I'm baffled.
I am confused.やI am puzzled.よりも相手の説明が理解できなくて困惑している度合いが強いです。
意味が強い表現なので使いすぎないほうがいいと思います。
if something baffles you, you cannot understand or explain it at all
こうすれば瞬間英作文トレーニングが続けられるようになれました
Youで始める「よくわからない」の英語表現
主語がYouの特徴
相手が話している内容に「追いつけていない、もしくはついていけない」という自分の状況を伝えるニュアンスがあります。
"You"を主語にする表現は、相手にフォーカスしています。
理解できないのは"相手(の説明)のせい”のニュアンスがあります。
実際、この表現を相手が使うと少し責められているような印象を感じませんか?
使うときは気をつけましょう。
You’ve lost me.
You've lost me.
lost me.(迷わせた)には、「最初は理解できていたが途中からわからなくなった。」のニュアンスがあります。
自分に自信がある状況で、(相手を責めつつ)使ってしまいがちな表現です。


(申し訳ございませんが、アナタの説明についてけませんでした)
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「分からない」を伝える際の注意点
「わからない」「理解できない」の英語表現を使うときは、3点注意しましょう。「言いっぱななし」を防げます。
「わからない」を伝える注意点
- I am sorry but~などのクッション言葉を前につけて柔らかめに伝える
- "どう理解できなかったのか"を補足する
- 丁寧に再説明を依頼する
補足しない場合、「自分には理解できる能力がない」とだけ伝わって終わってしまう危険性もあります。
また、以下のような質問文で丁寧に再説明を依頼しましょう。
- "Could you explain that again?"
- "Could you clarify what you mean?"
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