数字の推移など、グラフを使って英語でプレゼンテーションをするときによく使う英語表現をまとめました。
表、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、散布図をカバーしています。
グラフ説明の英語では、確かに特定の英語表現を覚えておかないと言えないこともあります。
しかし、見れば分かる(理解できる)絵のような面もあるので、ポイントをおさえた説明をすることでうまく乗り切れます。
それに加えて、スクリーンの位置を示す英語で十分なときもありますよね。
英語で内容を細かく説明しなくても、スクリーンの位置を手でさしながら「ココの事です!」みたいな感じです。
また、後半では、頭の中での円ドル変換のやり方も紹介します。
数十億円ぐらいまでの数字なら比較的混乱することなく円とドルの換算ができるやり方です。
この記事を読むと分かること(After)
- グラフデータに関連する英語(表、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、相関図)
- 「推移、上がる、下がる、示す、読み取れる」などグラフ説明と一緒に良く使う英語表現
- 英語の数字の読み方や円ドル変換を頭の中で行いやすくするコツ
記事を書いた人
グラフの説明英語
グラフを説明するにあたって、グラフごとに説明の流れのパターンをあらかじめ意識しておきます。
たとえば棒グラフ、折れ線グラフの場合、以下の3つのステップです。
step
1何を説明するグラフかを述べる
グラフが何を表しているかを最初に端的に説明します。
以下のような英語表現で説明を開始します。
- This graph shows~
- This bar chart represents~
- As you can see in this graph
- Let me explain
step
2X軸、Y軸、単位、凡例を説明する
説明を聞いている人は、グラフが目に入ると横軸、縦軸、色の凡例、数字の単位を確認したくなるので、それらを続いて説明します。
以下のような英語表現を使います。
- The X axis shows ~
- The Y axis shows ~
- The unit of the number is ~
- Red color represents the number of ~
X軸、Y軸、単位のグラフ上の表記について
X軸やY軸に書くラベル(軸の意味)の書き方
人を表す場合の表記
- The number of students
- # of customers
数の表記には、numberと書く代わりに # のマークが使えます。
スペースに余裕があるなら、以下の例のように軸の意味を短めに表記することもできます。
例:
# of People bought the X product (X製品を購入した人の数)
# of people terminated the contract (解約した人の数)
金額を表す場合の表記
- The amount of sales
- Purchase price
金額の表記には、amountと書く代わりに $、€、¥などの通貨のマークが使えます。
単位の表記
千の表記
- 1,000
- K
万の表記
- 10,000
- 10K
百万の表記
- 1,000,000
- M
step
3 グラフから言えること(傾向)を説明する
グラフで注目してもらいたい部分や傾向など、要旨について説明します。
上昇傾向、下降傾向、安定傾向などです。
以下のような英語表現で始めます。
- As you can see here, the trend of ~
- Here you can see that it has a tendancey ~
表、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、相関図それぞれでよく使う英語表現や上昇、下降、安定を説明する英語表現は以下にまとめます。
① 表(テーブル)の説明英語
表に関する英語
- 表: table
- 図表: diagram, graph, chart
- 行: row, line
- 列: column
- 項目: item
- 縦の項目: vertical item
- 横の項目: horizontal item
- 単位: unit
- 通貨: currency
- 数字: number, fugure
- 合計: total
例文
This table represents the result of sales amount of 3 companies from April to July.
(この表は4月から7月までのCompany A~Cまでの売り上げを表しています)
Unit of the numbers is 1 million US dollar. So the sales of Company A in April was 4.3 million US dollars.
(数字の単位は百万ドルです。つまり、Company Aの4月の売上は4百30万USドルです)
Each company sales amount is shown in horizontal line.
(それぞれの会社の売上額は横のラインに表示されています)
Company A has cumulative sales of 14.8 million US dollar.
(Company Aは累計1480万USドルの売上があります)
- represent:表す、表示する
- cumulative:累計の
「下表」、「左表」など表を示す英語
表やグラフを英語で説明する際に、
「下表」、「左表」、「上のグラフ」、「先に説明のグラフ」などと言いたいことがあります。
指示語は以下のような表現を使います。
- 下表:table below/ following table
- 左表:left table
- 上のグラフ:above chart
- 先に説明のグラフ:previous graph
belowとfollowing
belowもfollowも「次の・以下の」という同じ意味で使えます。
しかし、以下のような注意が必要です。
below:名詞の後ろから修飾する
例the list below, the explanation below, the figures below
follwoing:名詞の前から修飾する
例the following list, the following explanation, the following figures
「先に説明のとおり」、「以下の通り」
説明の流れで、「先に説明のとおり」、「以下の通り」の表現を使うことも頻繁にあります。
例文
As I explained before, Company C has momentum and their sales gained a lot.
(先に説明のとおり、Company Cは勢いがあり売上が増加しています)
The figures and result was as follows.
(数字と結果は以下の通りです)
② 棒グラフの説明英語
グラフは英語で”chart"または"graph"です。
僕はたいてい"chart"を使います。
”チャート”のほうが、/r/が入り/f/で終わる発音の"graph"より発音しやすいからです。
棒グラフに関する英語
- 棒グラフ: bar chart
- 棒: bar
- 縦棒グラフ: vertical bar chart
- 横棒グラフ: horizontal bar chart
- 累計棒グラフ: total bar chart
- 凡例: legend
- 比率: ratio
- 売上: sales, revenue
- 営業利益: operating profit/income
- 売上高営業利益率: operating profit to sales
例文
More or less, 3 companies remain contant in their sales.
(3社とも売り上げで同じようなレベルを保っている)
Green bar shows Company B and they did well in May.
(緑色の方グラフがCompany Bを示し、5月に成績が良かった)
3 companies have raised their sales amount in July month-on-month basis.
(3社とも7月には前月比で売上を伸ばした)
month-on-month basis:前月比
前年比:year-on-year basis
前月比のその他の表現:compared to the previous month
Company C has increased their sales 3 consecutive months.
(Compan Cは売上を3か月連続で伸ばしている)
3rd consecutive month:3か月連続で
グラフや売上推移の説明には、"consecutive", "continuous", "in a row"など、「○か月連続で、○日連続で」に相当する英語表現とそれぞれの使い方も覚えておくとよいです。
③ 折れ線グラフの説明英語
折れ線グラフに関する英語
- 折れ線グラフ: line chart
- 縦軸: vertical axis
- 横軸: horizontal axis
- 実線: solid line
- 点線: dotted line
- 破線: broken line
- 太線: bold line
- 細線: thin line
- 推移: transition
- 急上昇: strong gain, significant increase、 boosting
- 急降下: strong decline, sharp decrease
- わずかな上昇: slight up
- わずかな減少: slight down
例文
Brown dotted line is the record of sales transition of Company C.
(茶色の点線はCompany Cの売上推移の記録です)
Both Company A and Company C indicate upward trend in the past 3 months.
(Company AもCompany Cも直近3か月上昇傾向にあります)
upward trend:上昇傾向
downward trend:下向傾向
Company C overtook Company B in sales during the period between June and July.
(Company Cは6月から7月の間の期間にCompany Bを売上で追い抜いた)
overtake:追い抜く
(参考)追いつく:catch up
④ 円グラフの説明英語
円グラフに関する英語
- 円グラフ: pie chart
- 円グラフを構成するピース①: segment, piece, breakdown
- 割合: proportion
- 比率: ratio
例文
As you can see, this pie chart shows a breakdown of product share in April.
(見ての通り、この円グラフは4月の製品シェアを示しています)
In April, Company A had the largest share and almost reached 50 %.
(4月はCompany Aが最大のシェアでほぼ50%に届いた)
※reachは他動詞のみの使い方
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Company C ranked third in its product share in April.
(4月はCompany C は3番目の順位だった)
rank:順位づけられる
Company B stands second in its share.
(Company Bはシェアで2位だ)
stand:の位置にいる(Be動詞の代わりとして使える動詞)
⑤ 散布図の説明英語
散布図とは縦軸と横軸の2つの項目で数値を計測し、分布を表現するために使うグラフです。
縦軸と横軸の要素に相関関係(correlation)があるかどうかを分析する際に使われます。
散布図に関する英語
- 散布図: scatter plot
- 相関関係: correlation
- 相関分析: correlation analysis
- 相関係数: correlation coefficient
- 正の相関: positive correlation
- 負の相関: negative correlation
例文
Next, let's move on to correlation analysis. This scatter plot shows the correlation between work hours and quality.
(次に相関分析に移りましょう。この相関図は作業時間と品質の相関を示しています)
We can realize that there is positive correlation between work hours and quality in the range from 0 to 8 work hours.
(作業時間8時間までは作業時間と品質には正の相関があることが読み取れる)
On the other hand, we can read negative correlation between work hours and quality in the range from 8 to 16 hours.
(一方で、作業時間が8時間~16時間においては作業時間と品質に負の相関があることが読み取れる)
グラフ説明に使う動詞
「読み取る・理解する」の英語表現(人を主語にする場合)
read(読み取る)
例文
What we can read from this line chart is that both Company A and Company B are in their upward trend and recorded the highest monthly sales amount.
(この折れ線グラフから読み取れることは、Compnay AとCompany Bは上昇傾向に7月に月間売上最高を記録したことです)
understand(理解する)
例文
We can understand that both Company A and Company B are in their upward trend and recorded the highest monthly sales amount.
(Compnay AとCompany Bは上昇傾向にあり7月に月間売上最高記録を樹立したことが理解できます)
realize(理解する)
例文
Our company realized that the strong decline in this line chart has something to do with our marketing failure
(この折れ線グラフの急激な落ち込みは、マーケティングの失敗と関係があることが分かりました)
grasp(複雑なことを理解する)
例文
We were finally grasped that there is positive correlation between work hours and quality in the range from 0 to 8 work hours.
(作業時間8時間までは作業時間と品質には正の相関があることがようやく理解できた)
「示す・表す」の英語表現(グラフを主語にする場合)
indicate(示す)
例文
Both Company A and Company C indicate upward trend in the past 3 months.
(Company AもCompany Cも直近3か月上昇傾向にあります)
show(示す)
例文
Line chart shows sharp decrease and reached 0 point at the end of 2019.
(折れ線グラフは急激な降下を示し、2019年末にはゼロポイントになりました。)
represent(表す)
例文
This table represents the result of sales amount of 3 companies from April to July.
(この表は4月から7月までのCompany A~Cまでの売り上げを表しています)
imply(示す)
例文
This strong gain trend of the graph implies that the result of sales amount of previous 3 months was beyond our expectation.
(このグラフの強い上昇傾向は、直近3か月の売上額は期待を大きく超えていたことを示しています)
tell(示す)
例文
This bar chart tells us the result of sales amount of previous 3 months.
(この棒グラフは、直近3か月の売上の結果を示しています)
account for(占める)
例文
As a conclusion from this pie chart, sales amount in product A segment accounted for 40% of the total revenue it this fiscal year.
(Product Aの売上は今期の40%を占めました)
「増加する・減少する・安定している」の英語表現
価格・数字・量などを定量的に増やす・上げる
- go up
- rise
- grow(サイズや程度が増加にも使える)
- double(2倍になる)
- shoot up(急激に増える)
価格・数字・量などを定量的に減らす・下げる
- reduce
- decrease
- lower
- cut(切り落とす)
- slash(大量に減らす・削減する)
価格・数字・量などが安定している(変化が小さい)
- stay constant
- remain stable
- remain steady
- remain solid
- maintain the same level
- no change
- level off
上げる・下げると一緒に使う程度を表す副詞
程度大
- significantly
- drastically
- a lot
程度小
- slightly
- lightly
- a little
英語で会社紹介をする際にもこれらの定量的な上がる・下がるの英語表現は、以下の項目のような過去数年間の事業関連数字の推移の説明に使えます。
・売上・営業利益の増収増益、減収減益
・社員数やエキスパート数の推移
(参考)痛み・不安などを「定性的に減らす・下げる」の動詞
- relieve
- ease
- lessen
- alleviate
スクリーンの位置を指し示す英語
「スクリーン右上の」、「左下に見える」、「ど真ん中の」とか、スクリーンの位置を示す英語です。
グラフ説明に限ったことでもないですが、プレゼンテーション全般でスクリーンの位置の表現で補完するテクニックも便利です。
特に、グラフの複雑な部分などを説明したいときに、「右下を見れば分かるように」と説明を省略したりできますね。(笑)
- 左上:top left
- 左中:middle left
- 左下:bottom left
- 真ん中上:top middle
- ど真ん中:center (middle)
- 真ん中下:bottom middle
- 右上:top right
- 右中:middle right
- 右下:bottom right
例文
As you can see in the top middle area, the sales bar chart hit USD2,000 in July.
(真ん中上を見ていただければお分かりのように、7月に売上の棒グラフが2000ドルに到達しました)
Line chart shows sharp decrease and reached 0 point at the end of 2019. Now I am explaining about the point shown in the area of bottom right of the screen.
(折れ線グラフは急激な降下を示し、2019年末にはゼロポイントになりました。今、私は画面右下エリアのポイントの部分を説明しています)
英語での数字の読み方・変換方法
数字を英語で伝えるときは、3桁ごとに対応する英単語を覚えて、それがいくつあるのかを考えるようにしています。
具体的な数字を例に説明します。
step
1hundredと3桁区切りの対応英単語を覚える
- 100:hundred
- 000:thousand
- 000,000:million
- 000,000,000:billion
- 000,000,000,000:trillion
step
2数字を読むときはSTEP1で覚えたhundred~trillionが何個かを考える
例1:351
3 hundred fifty one.
例2:200,000(20万)
2 hundred thousand
ポイント
数字をぱっと見たときに、最初のカンマの前を数字を見ます。
200,000の場合は200、
541,000,000の場合は541、
という感じで。
そして、
”最初のカンマ以降の0の数に応じて、thousand、million、billionのいずれかをつなげるだけですね。
例3: 39,000,000,000(39億)
39 billion
一瞬で英語に変換できます。
円とドルの通貨変換のコツ
グラフで売り上げを説明する際に、単位をドルやユーロなどで説明することもありますよね。
円とドルの変換ですぐに頭が混乱することがありませんか?
私は、以下のように変換しています。
あたりまえの計算方法も含めていますが、全体を説明させてください。
100万円/1万ドル前後の小さめ数字の変換
日本円をドルに変換するとき
日本円 を100でわる
例:10,000円
10,000 ÷ 10 = 100ドル
ドルを円に変換するとき
ドル に100をかける
例:1,000ドル
1,000 × 100 = 100,000円
参考
『100万円=1万ドル』と機械的に覚えておくと計算が楽です。
500万円なら5万ドル、
3000万円なら30万ドル、
反対にドルから円に変換するときは、
20万ドルなら2,000万円、
65万ドルなら6,500万円
といった感じです。
ただし、円安で1ドル=150円のようなときには、円をドルにする場合は円を100で割ってさらに7割ぐらいのドルにします。
反対に、ドルを円にする場合はドルに100をかけてさらに1.5倍します。
1億円/$1 million前後の大きめ数字の変換
1億円=$1 million
を軸にします。
億円単位の数字を扱うときはこの基準を軸にしておけば簡単です。
と機械的に変換できますので。
反対も同様です。
という感じです。
また、数千万円のドル返還は、小数点を1桁付けるだけで済みます。
たとえば、8,000万円をドルに変換する場合、
「0.8 millionドルだな」と一瞬で変換できますね。
小数点はpointと発音します。
0.8 million
この、1億円=$1 millionを基準にしておけば、変換が楽です。
そして、為替レートが例えば1ドル=150円など円安のときは、ドルを7割ぐらいにして、700,000ドルまたは0.7millionドルと計算します。
まとめ:プレゼンテーションの実践練習で自信をつける
グラフの英語表現と円ドル変換の計算方法を紹介しました。
英語でプレゼンや説明を行うときの、始め方から展開、締めまでの流れの中でよく使う英語表現とノンバーバルコミュニケーションで気をつけるポイントも別記事でまとめています。
良く通る声で姿勢をよくして説明できると外国人への説得力が増しますよね。
外国人は堂々としている人を好みます。
内容よりもそっち(態度やふるまい)のほうが大事なのではと思ってしまうこともあるぐらい。
日本人は、どちらかというと態度より内容で判断するように感じますが。
グラフ説明の準備として、オンライン英会話の講師から指導を受けるのもいいと思います。
ビジネス英語に特化したオンライン英会話「ビズメイツ 」Assist Lessonを使えば、ビジネス経験豊富な講師からアドバイスをもらえます。
プレゼンで話す内容を外国人講師を相手に先に聞いてもらうと、自分の説明をあらかじめ確認することができますよね。
画面に備え付けのチャット機能を使って、適切な英語表現を教えもらったり、発音やイントネーションの確認もできたりします。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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